猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2007春の猿休み遊山 サライ風「名湯めぐり」

サルイ

 翌朝は小雨から小康状態へ
登山口には全国から車が
ゾクゾクと集まっていますが
いつ崩れるか解らない雲行きに風が強く
山猫の思い出には今一つと判断。
 我々の目的は「遊山」です。
山はけっして逃げませんからね。
今回は温泉遊山といたしましょう(笑)
◆筋湯うたせ大浴場
 無人の木製回転ドアを入り
異次元の世界に迷い込んだ錯覚を覚えました。

 壁面から滝のような大きな音を響かせて落ちる
日本一と言われる打たせ湯の圧倒的湯量は圧巻でした。

 風呂に入ったとたんその滝のようなお湯の音が響き
ひろい湯船と高い天井、薄暗い部屋にさす陽の光。

 そこはかつて読みあさった
つげ義春」の不思議な世界の様でした。

◆黒川温泉
 全国的に名が知られる人気温泉地です。

筑後川の支流に沿いに統一された宿が立ち並び
湯治場の雰囲気を醸し出しています。

 各旅館の露天風呂3ヶ所に入浴できる
「入湯手形(1200円)」も人気だそうです。

 露天風呂まで川を渡る橋は風情があり
楓たちの新緑が美しく輝いていました。

壁湯温泉
 町田川沿いにある一軒宿「旅館福元屋」は
源泉足元湧出の「洞窟風呂」で有名です。

 目の前は渓流で湯船の真上には巨大な岩がのしかかり
岩盤で囲まれ岩の奥から天然100%の源泉が湧出し
正真正銘「掛け流し」の温泉は噂に聞く豪快な露天風呂でした。

 解りますが・・これはどうもという女性には
不思議な雰囲気の天女岩風呂もありますよ。

赤川温泉
 阿蘇くじゅう国立公園内に建つ
自然豊かな温泉宿「赤川温泉赤川荘」は
正面に滝を配した露天風呂があります。

 その硫黄泉は硫化水素の匂いと
白濁した色で存在感があり
その風景と共に今回最も温泉らく感じました。

◆郷の湯
 「沸かさず・薄めず・循環せず」
純泉を沸かしたり薄めたりすれば
温泉の効能も成分も落ちるのは当たり前と
本物の温泉こだわった源泉のみを
湯舟に入れたとの看板が掛っていました。

 その言葉に嘘はないぞと
言わんばかりのこの湯船には驚きました。
硫黄臭も一番強かった様に思います。

 どの温泉もそうですが、
九州の方々の温泉への拘りは正に「恐るべし」です。
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