猿板

遊山黒子衆SARUの記録

「春猿」なすび平遊山 再会を果たすこと

シロモジの花

◆森へ入る
 やがて長い林道は
森に入る山道に変わります。
その山道は植林からはじまり
明るい林道と比べれば植生も変わりますが
日陰を好むシロモジなどが花を咲かせ
春の訪れを告げていました。

◆人の関わり
 植林帯の登り道は
やがて広い横道に合流します。
 それは古い石積みの上にあり
嘗ての「馬道」であった様に思われます。

 かつてこの赤石山系は
住友の礎をなした銅の精錬などで栄え
この急峻な山間部にも沢山の人が暮らし
精錬の為の炭や生活物資などを
馬で運搬する為の馬道が沢山あったと聞きます。

◆なすび平
 馬道がブナの森に入る頃
石積みで造られた平坦地
「なすび平」に至ります。

 この一風変わった名前の由来は
かつて高知県本川村愛媛県別子山村の境
「一ノ谷越え」を行き来する
「中持衆」の宿屋「なすび屋敷」があり

 吹雪の夜に山女がなすびを売りに来たという
妖怪譚からその名が付けられたと言われています。

◆再会の時
 そのなすび平の先にカタクリ達の居場所はあります。
水量豊かな沢を渡る群生地の入り口には
可愛いエンレイソウが花を咲かせ
我々を迎えてくれました。

 実はここのカタクリ
先週がちょうど良かったと言う情報を聞き
「どうかなぁ」などと話していましたが・・・。
「咲いちゅう。咲いちゅう!」と桂子さんの悲鳴(笑)
どうやら今年も間に合ったようですよ。

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