◆貴重な植生
東赤石山は独特の地質を持ち、
銅精錬の影響もあるとも言われる
その特殊な環境の植生は、
四国では珍しい高山系の植物の宝庫です。
その種類は30種を越え、
岩手県の早池峰山に似ていると言われ、
田中澄江さんも花の百名山の一つに数えています。
しかし頂上付近のお花畑は、
まだ先の様で、
今は山麓に春が訪れたところのようです。
◆人の関わり
かつては深く人の生活があったようで、
長く続く植林の合間に栗や竹林など
生活のために人が植えたであろう植物が見られ、
石積みにもその暮らしを感じます。
昔このクリを拾いながら登り、
頂上で栗ご飯を炊いたこともあったなぁ(笑)
◆豊かな水
下方に大きな滝が見えてきます。
瀬場谷にある八間滝です。
夏には木々が葉で隠してしまう、
その美しい姿は白い龍のようでした。
やがて登山道は瀬場谷にあたり、
ここの山の水量の豊かさを実感します。
◆還る森
頂が見える頃に植林帯を過ぎ、
自然に近い森は明るい風景になりますが、
その森は土壌が形成する前の
若い森であることに気づきます。
今は土壌が出来ていなくても育つ
リョウブや松が優勢の様ですが、
その落葉により土壌が回復すれば、
森はかつてあったであろう
ブナ達の領域に還っていくのかも知れませんね。
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