猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 春の息吹

春の息吹

 いつもの帰り道は西日が眩しく、
陽が高くなったことを実感します。
市内では桜が満開を迎え
山の春が気になる休日、
河童とお気に入りの場所を訪れました。
☆キブシ
 早春、他の樹木が葉を展開する前に、
クリーム色の花をたくさん下垂させる
「キブシ」が咲いていました。
山を始めたばかりの頃、
灰色の山に小さなブドウのような花がとても美しく、
この木を初めて見た時から
私の春山始動のメッセージになりました。
 
☆マンサク
 どこにどんな木があり花が咲くのか、
よく知っている通い慣れた道。
芽の膨らみや花の咲き具合を確かめるように歩けば、
ほら、いつもの場所に「マンサク」も咲いていました。

「まず咲くマンサク」「沢山咲く満作」
どちらにしてもなんだか縁起のいい響きですね。
この花が沢山咲くと豊年(満作)の前ぶれといわれます。
どうぞいい一年でありますように・・・・。
 
☆ふきのとう
 楽しみにしていた「フキノトウ」は少し早かったようで、
いつも沢山咲いている場所にもチラホラでした。
地熱がまだ上がっていないのでしょうか? 
陽当たりのいい場所で、
顔を出したばかりのフキノトウを少々頂きました。

 今晩は蕗味噌は変更して、天ぷらですよ河童さん(笑)
街ではとっくに薹が立っているフキですが、
深山ではこれからがシーズン。
澄んだ空気の中でゆっくりと育ったフキノトウは、
心なしか春の香りも優しい気がして私は大好きです。

☆宿り木
 珍しく林道脇の小低木に「宿り木」を見つけました。
いつも落葉高木の枝先にあるのを見かけるだけで、
葉や花を間近で見た事がありませんでした。
よく見ると不思議なカタチです。

 いつも高いところにあるのは、
自らを目立たせるためなのでしょうか?
宿り木は鳥の残した足跡。
ここの実から新しい足跡を残していくのでしょう。

春が再び訪れ、命が巡る。
春の息吹を感じられた一日でした。

blog Rankingへ 再会の春