◆祭りと共に生きた桜
土佐三大祭りの一つ
「秋葉祭り」が行われる
旧仁淀村の桜を訪れました。
その祭りで舞台となる
由緒ある庄屋跡地の2カ所にある
「しだれ桜」の古木が目当てです。
2月11日(建国記念日)行われる祭りには
観光客やカメラマンがあとを絶たちませんが、
この開花時期にも沢山の人が訪れ、
地元の出店まで出て賑わいます。
◆神と共に生きた桜
まずは市川家の桜です。
秋葉祭りの前日には、
祭神「火産大神」が市川家で宿泊され、
祭り当日、鳥毛ひねりやお神楽も
この庭で踊られる由緒ある場所です。
この桜も残念ながら盛りを過ぎていましたが、
地面を覆う散った花びらが、
美しい風景を見せてくれました。
◆人と共に生きた桜
土佐の国佐川領主の休憩の地とされる
旧庄屋中越家のしだれ桜の盛りには、
何とか間に合った様でした。
この見事な枝振りの桜は、
中越家が「桜の枝を切ってはならない。」
という教えを代々受け継ぎ守り続け、
小枝一本も切ったこともなく、
又、譲った先で枝が切られてはかわいそうだと、
今まで一本の実生も出していないと言います。
そして中越家のお花見は、
当主が正装正座で桜と向かい合ったという。
そんな中越家と共に生きた桜が、
今日は屋敷の近くに並ぶ代々の墓に、
静かに花びらを降らせていたのが印象的でした。
◆桜が結ぶ
桜を見ながら地元の店で買い物も良いものです。
私は仕事でここに訪れることがあるのですが、
祭りや開花時期以外は静かなものです。
ある長老は「祭りと桜があるから人が来てくれる」と言います。
この出店の美味しそうな品々も
訪れる人への「おもてなし」なのかも知れません。
嬉しくて、美味しくて、
ついつい沢山食べてしまいました(笑)
「ぬくい(暖かい)うちに食べや」って、
「お焼き」を頂きました。
いや、おもてなしを頂きました。
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