猿板

遊山黒子衆SARUの記録

再会の遊山 起

伊予三山

◆平成9年2月11日
「そうか・・・もう10年なんだね」
石鎚の夜明峠のテントでの
八田さんとの会話。
 2月11日は私が山の先輩として
心から尊敬するY氏のご命日です。
 そのY氏は10年前の今日
笹ヶ峰北面で発生した雪崩により、
その志半ばにして天に召されました。

笹ヶ峰
 「伊予三山」の一つに数えられる笹ヶ峰は、
他の石鎚山、瓶ガ森と比べ、
標高を抑えたなだらかな山容を持ち、
8合目には丸山荘という山小屋もあり、
沢山の登山者で賑わう山です。

◆信仰の山
 笹ヶ峰と人との関わりは信仰から始まります。
その開山の記録は奈良時代までさかのぼり、
石鎚信仰発祥の地と言われています。
 現在、信仰登山はすっかり石鎚山に移っていますが、
今も頂上には石鎚蔵王権現が祀られ、
毎年ご神体を担ぎ上がる登拝は連綿と続いています。

◆再会を果たしに
 私たち夫婦が過去深く関わったこの山は、
Y氏のご不幸には関係ありませんが、
そこに関わる人との柵で、
しばらく脚が遠のいていました。
 しかし10回忌の節目にtochikoと
当時Y氏のご遺品回収に関わってくれたRYOと共に、
ご焼香に上がることにしました。
 そして魔王もサポートに駆けつけてくれました。

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