猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 石段の傍らに

kurokoshusaru2006-12-21

鳥居のある境内に到着すると、
ここから山頂に奉られている
神社までの長い石段が始まります。
でもその石段は、
手作業で積み上げられたからでしょうか、
導かれるように歩き易い優しい石段です。
 所々に門番のように鎮座した、
狛犬のお顔を眺めると
上がった息も不思議と落ち着きます。

 8合目付近の夫婦松を過ぎると、
なだらかな尾根道に変わります。
去年秋岡さんが美味しい木の実を見つけた場所です。
足を止め、落ち葉をめくり
やっとみつけた「ケンポナシ」

 山の獣の食事の跡か、
あまりいい状態ではありません。
でも目が慣れれば結構落ちていました。
 さて、そのお味は・・・、
ほのかに口に広がる甘みと、
後に残る渋さが絶妙な野生の味。

 最初は横目で見ていたRYOも
料理人の血が騒ぐのでしょうか、
恐る恐る口へ・・・(笑)
初めての微妙な味に満足げでした。

 その実をつぶし出てくる可愛い種は、
秋岡さん曰く「飾ってみたい」ほど
天然石のような輝きを放っていました。

 再び最後の急な石段が始まります。
「尻見坂」とは良く名付けたと感心しながら(笑)
頂上目指し、ぐんぐんと標高を上げます。

 傍らの祠などに遙か昔に思いを馳せ、
今まで気づかなかった良さを再認識。
 やっと着いた頂上から眺める剣山系は、
わずかに雪をかぶっていました。

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