有雪期の登山靴の特徴は、
防水性・保温性のアップなのですが、
ソールも特徴の一つです。
理屈はスノータイヤを
想像していただければ解りやすく、
不安定な雪への着地のために固く、
雪をしっかりグリップするように、
溝が深くなっています。
さて靴自体の素材について大きく分けて、
革・プラスティック・化学繊維コンビの
3タイプに分けることが出来ます。
◆革靴
昔からあるタイプですね。
革に塗り込んだ油で撥水し、
毛穴による透湿性を持ちます。
又耐久性の高さはダントツですが、
短所はその重さでしょう。
でも昨今ゴアテックスの使用により
革を薄く軽くしているタイプが多く見られますが、
耐久性はその分犠牲になっている様に思います。
◆プラスティック靴
中綿入りインナーを
プラスティックの板で防水しているので、
軽く高い防水性があり、メンテも簡単なのですが、
紫外線による劣化により、
登山中に割れる事故が多発し、
現在はあまり使用している人を見かけません。
でも劣化の少ない素材を使用するなど、
メーカーも一定改善はしているようです。
◆化学繊維コンビ靴
昨今注目されているのが、
コーデュラナイロンやケブラーなどの化学繊維と、
革・プラスティックとのコンビの靴です。
保温用の中綿をゴアで防水し、
化学繊維を編むことによって、
透湿性と軽量化や柔軟性を持たせ、
革などで耐久性を確保し、
その柔軟性により驚くようなフィット感を実現しています。
しかし化学繊維である以上、
紫外線による劣化は避けられない様に思います。
どのタイプも一長一短があり、
皆さんの好みや向かわれるフィールド条件により、
チョイスするのが正解のようですね。
なお、写真の靴については、
河童さんの所有するものをお借りしました(苦笑)
※風景は2004年2月7日私のお気に入り、面河尾根です。
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