猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 忘れ去られた賑わい

kurokoshusaru2006-11-30

 竜王の滝への遊歩道を過ぎ、
鳥居をくぐると、登山道に変わります。
今では歩く人の少なくなった道ではありますが、
かつては定福寺への参道だったのでしょう。
紅葉川の沿った道は、よく整備されて、
落ち葉がフカフカと心地よく、足取りを軽くしてくれます。

 少し傾斜のきつい坂を上りきったところに
忽然と現れた古びた人工物。
ここが、梶が森8合目にある
「定福寺・奥之院」です。

 渡り廊下でつながっている下部には
古びた無人の宿泊施設がありました。
 和宏さんの話では、
かつては大勢の修験者や登山者で賑わっていたとのこと。
ここで濡れ縁をお借りし、
当時の賑わいに思いをはせるべく、
一本たてることにしました。

 小さな庭からは、
遠く四国山地を望むことができます。
頂上まで車道が整備されるまで、
重要な拠点だったのでしょう
 おや?軒の下には自動販売機がありますよ。

懐かしいジュースのラベルの値段は90円。
ここまで荷揚げするのは容易ではないはず、
ここで90円ということは・・・・
下で買えばいくらの時代でしょうか。 
そして、ここはいつまで営業されていたのでしょうか・・・、

 歴史を語る苔むした石段を登り、
四国山地における空海の足跡をたどりながら
笹原に顔を出しました。
 四国では「山」のことを「森」と名付けられているところが
多いように思います。
「梶ヶ森」もそのひとつ、
森の力は偉大であると感じた山行でした。

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