猿板

遊山黒子衆SARUの記録

霊峰梶ヶ森遊山 神の山であること

愉快な仲間達

 梶ヶ森は高知県長岡郡大豊町にある
標高約1,400m独立峰です。
県立自然公園に指定され、
その名は「加持ケ峰」「加持ケ森」「加持ケ仁保」ともいい、
弘法大師空海)が若いころ修行したことに
由来すると言われている霊峰です。
 遍照院(へんじょういん)御影堂や
定福寺奥の院護摩(ごま)堂」、
轟の滝、龍王の滝などがあり、
古くから信仰の山として知られ、
その参道は登山道としても、
登山愛好家に親しまれてきた山でもあります。

 その梶ヶ森に小学生の頃、
お兄さんと共に登山の第一歩を記した、
和宏さんとご一緒させていただきました。
 当時は山麓から歩く大変険しい山で、
苦労して登頂されたようですが、
現在は頂上に大きな通信施設が建設され、
その管理道であった町道を利用し、
頂上付近まで車で上がることが可能で、
キャンプ場や山荘梶ヶ森荘や天文台も整備され、
気軽に訪れることが出来る山になっています。

 しかし石鎚山から剣山まで、
四国の主立った山を眺望できる風景には変わりなく、
その林立するアンテナは、
どこから見ても同定しやすい山でもあります。

 吉野川沿いに走るR32から梶ヶ森に向かい、
R439に入ると八畝の集落に入ります。
対岸の美しい段々畑の間にある紅葉は、
今が盛りのようで美しい里山風景でした。

 ここには樹齢500年と言われる「乳イチョウ」があり、
その巨木から垂れ下がる乳胴は、
昔から乳授かりとして有名で、
我々もその不思議な姿にしばし見入ってしまいました。

 頂上に至る町道に入り、
山の8合目位にある、
龍王の滝駐車場」が今回の登山口です。
車はここまで、後は遊山を楽しむ趣向です。
山支度を整え、まずは杉の植林から始まりです。

 暗い植林を潜る道ですが、
合間に生えたシロモジなどの落葉が美しく、
歩くごとにサクサクと気持ちの良い音を奏で、
落ちてなお紅葉を楽しむことが出来そうです。

 やがて参道に鳥居が現れ、
それに祭られた日本の滝百選
龍王の滝」が姿を現しました。

 土佐銘水四十選にも選ばれた
その水も今日は秋の渇水のせいか、
水量少なく迫力は今ひとつでしたが、
大きな岩をよじ登る白い竜の姿は、
深山幽谷の雰囲気は十分でした。

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