猿板

遊山黒子衆SARUの記録

店長初冬の寒風山を行く 冬の花咲く

雲の切れ間に

 休憩している間にガスが切れ始め、
期待していた風景が現れました。
そう、霧氷の花です。
 四国山脈中央構造線の産物です。
山脈の北側瀬戸内海の海抜0mから
一気に2,000m近くまで駆け上るこの山は、
風が強く又水分が凝固し、
霧や霧氷が発生しやすい地形なのです。

 また、この様な特殊な地形は、
日本では他に利尻富士屋久宮之浦岳だけだと聞きます。

 霧の切れ間に瀬戸内も一望でき、
今日は冬の澄んだ空気が流れ込み、
写真では解りづらいのですが、
肉眼では「しまなみ海道」まで、
はっきり確認できました。

 海まで眺望できるのも、
この山系の魅力でしょうね。
 そんな美しい風景に気持ちも、
体も軽くなったような気がします。
霧氷の付いたツツジ達はまるで白い珊瑚礁です。
そんな笹原を頂上を目指し再び歩き始めました。

 ここからは尾根に添ったアップダウンになります。
以前は岩や木の根をよじ登った箇所も、
今は階段や鎖が設置され、
登りやすくはなっていましたが・・・。
積雪期はどうでしょうか(苦笑)

 稜線の森は霧氷のトンネルです。
そんな白い世界をくぐり笹原を抜け、
高度を稼ぐごとに再びガスが出てきました。
でも頂はもう目の前です。


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