猿板

遊山黒子衆SARUの記録

香美市石立山遊山 後編

道標

◆植物の宝庫
 石灰岩の石立山は植物の宝庫と言われ
ムシトリスミレや特にイシダテクサタチバナは、
世界中でここしかないと言われています。
 でも今回は花の季節ではありません。
花の時期になれば和宏さん達も再度登られると思うので、
その際に同行し報告したいと思います。
今日はドウダンツツジの紅葉を添えておきます。

◆テラス
 胸付き急登が遠慮無く続きますが、
石灰の奇岩に絡みつくような根をホールドにしたり、
体がなじめば楽しく思えてきます。

 やがて我々がテラスと呼ぶ開けた岩場が現れます。
北には秀峰三嶺百名山剣山
南には魚梁瀬の山々や太平洋なども一望の
休憩には絶好のポイントです。
 さあ、一息つけましょうか。

◆双耳峰
 稜線を忠実に直登していくと、
標高に合わせブナ帯、モミ帯と変化し、
飽きることがありません。
 長い登りも双耳峰である石立山
第2峰西峰に着けばゴールは目の前です。
 是非ここでは石立山の最大の見所
捨身嶽(すてみがたけ)を見に行きましょう。
数百メートルを垂直に切れ落ちた絶壁は圧巻ですよ。
「石が立つ山」この山の名の由来かもしれません。

◆登頂
 西峰から15分もアップダウンすれば、
四国らしい笹に覆われた頂上に到着します。
期待していた頂上付近のダケカンバの紅葉は終わっていましたが、
穏やかな気持ち良さが待っていました。
さあお昼です。お互いの健闘を祝して乾杯しましょう。

◆自然の摂理
 例年であれば紅葉が盛りを迎えるはず時期でしたが、
今年はもう一つでした。
今秋高知の降水量は例年の20%しか無かったせいか、
木々は紅葉せずに枯れるものが多く、
せっかく付いたブナの実も、
中身が無いものが多く見られます。

 かつて仙人池のばっちゃんが、
「一雨ごとに紅葉は進む」と教えてくれたことを思い出します。
 雨が降るときに降り、
霜が降りるときには降りる。
大切なことかもしれませんね。

blog Rankingへ 昨日、石鎚山系は例年より一週間早い初冠雪でした。