猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 森の恵み

kurokoshusaru2006-09-21

単独行で帰宅した
河童からのお土産は栃の実でした。
 森からの、ほんの少しのお裾分け、
私たちが「ご神木」と名付けた栃の下は、
猪や鹿の足跡でいっぱいとの事。

 三嶺でツバメの渡りが見られるころ、
ちょうど栃が、実を落とすシーズンになります。
根元で実を拾っていると、
コン・・ボタッ・・
頭の上やら背中に当たる程に落ちてきます。

 今年は実が熟す前に風台風が来なかった事もあり、
豊作のようです。
あっ、もうひとつ
待ちに待った「ブナ」の実が
今年豊作を迎えているようです。

 ブナが実を沢山実らせるのは
4〜5年に一度と言われ、
その頃は動物の姿もよく見かけるようになります。
細い血管のような枝先にもびっしりと実が付き、
栃と同じく、冬を越す生き物たちの
重要な食料になっています。

地面に落ちるとすぐに虫が入るので、
ブナの実を味わうのには、タイミングが大切!
数年前、和宏さんと笹ヶ峰丸山荘から下山途中に
木の下でほおばった、ブナの味が忘れられません。

三角の実を爪でこじ開けて食べる。
煎るともっと香ばしいのでしょうが、
生でも人にあまり教えたくないほどの美味しさでした。
 紅葉の頃、「その時」に出逢えるか、
楽しみが一つ増えました。 
 それに、久々にトチ餅を作ってみましょうか。

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