猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんと愉快な仲間達 天涯の花の遊山 転

登る

◆なすび平に到着すること
 林道や稜線と違って、
深く森(自然林)に入っていくと
吸血虫は減っていきます。
不思議ですね。
 2時間ほど登ったでしょうか、
植林からブナやミズナラを中心とした
自然林に変わる頃にナスビ平に到着します。

 5月に訪れた時は一面カタクリが咲き誇っていましたが、
今は鬱蒼とした深い森に沈んでいます。
かつて人が関わった証である石垣も、
苔をまとい鎮座していました。
その涼しい空間で汗を拭き、一息つけましょう。

吉野川源流の一つであること
 キレンゲショウマの居場所は、
ナスビ平から30分ほど上がったところにあり、
そこは、吉野川の源流地点の一つでもあります。

 急なザレ場を幾度も横切り、
いかにも天涯の花が好みそうな雰囲気になってきたころに、
目印の源流のオブジェと湧き水が現れます。
岩の間からわき出る水は冷たく美味しかった。
この水がキレンゲショウマを育んでいるのでしょう。
その群生地は目と鼻の先にありました。

◆天涯の花であったこと
 咲いています!来た甲斐がありましたよ。
枯れた沢の急峻な斜面に、
しがみつくように群生した、
一面のキレンゲショウマはほぼ満開です。

 他の植物が根を張ることが出来ない、
荒れた地に咲くその美しい姿は、
正に孤高の「天涯の花」でした。

 和宏さんは仰いました。
いつかこの花のようになりたいって、
言ってた方がいましたよ。
 そうですね。
どんな境遇に置かれても、強く生きろと、
この花は語っている様な気がしました。

blog Rankingへ 天涯の花は力強く生きていました。