猿板

遊山黒子衆SARUの記録

和宏さんと愉快な仲間達 天涯の花の遊山 起

和宏さん

◆天涯の花のこと
 和宏さん達とは春からずっと花を追っていますが、
今回が今期最後の「花遊山」となりそうです。
 さてその最後を飾る花とは・・・?
高知県出身の作家、宮尾登美子さんの作品
「天涯の花」で一躍有名になった花キレンゲショウマです。

 ここで宮尾登美子さんのご紹介を少々。
宮尾さんは女性をテーマにした作品が特に有名で、
「櫂」「鬼龍院花子の生涯」が映画化されたと言えば、
ご存じの方も多いと思います。
 又、作品「天璋院篤姫」が
2008年のNHK大河ドラマに決定しています。
 さて「天涯の花」ってどんな花なのでしょう。
「天涯」とは①空のはて②故郷を遠く離れた地とあります。

◆剣山が有名になったこと
 この物語の舞台となったのは、
徳島県にある日本百名山「剣山」です。
主人公の珠子は孤児で、中学まで養護施設で育ち、
卒業後は剣山中腹剣神社の宮司夫妻の養女となります。

 剣神社の巫女として、「きよみ」という名が与えられ、
養父母に尽くすかたわら、山を散策し、
山の花の名も百以上覚えた頃に、
山小屋の典夫に初めて、
キレンゲショウマの群生地に連れて行ってもらいます。
 珠子はその時の感動を
「まるで一つ一つの花が月光のように澄み、清らかに輝いて見えた」と表現し、
この花に会うために山にきたのではないかと不思議な縁も感じました。

◆天涯の花に会いに行くこと
 そんな小説の舞台になった剣山の群生地は、
今では整理員が出るほどの盛況ぶりで、
とてものんびり遊山など楽しむことが出来ません(苦笑)
 そこで、公文さんのとっておきの天涯の花群生地、
以前に訪れた「ナスビ平」の森を訪ね、
天涯の花にゆっくり対面する事としました。
 ナスビ平の日記へ

blog Rankingへ お盆ですね。夏も折り返しです。