猿板

遊山黒子衆SARUの記録

初夏の奥物部遊山 山の精霊達と踊る 前編

山奥に向かう

笹上明賀の集落のこと
 翌火曜日仕事を済ませた後に、
ブログ仲間のタダコフさんご夫妻と、
ベンジャ、帰郷したナイナイと共に、
旧物部村最深部笹上地区「明賀」にある
普賢堂の夏祭にお邪魔しました。
 明賀は土佐矢筈山麓標高750mにある、
6人ぐらいの方がひっそりと暮らす小さな集落で、
夏は涼しいのですが、
いったん大雨でも降れば
深い山麓にある沢は荒れ、
崖崩れにより孤立する事もあり、
又、冬は長く寒さは厳しい。

平地も乏しく、便利な街と比べれば厳しい環境で、
そんな自然の厳しさも受け止めながら、
恵みと共に生きている集落です。

普賢様のお祭りのこと
 その明賀を含む笹上地区の人々を
見守ってきたのが普賢菩薩で、
その普賢堂の歴史は300年位になります。

そこで毎年旧6月23日の晩に行われてきた夏祭りは、
一昔前は、山を越えた徳島県の人々まで訪れ、
夜店も多く、踊り手は数百人にもなる、
ずいぶん賑やかなお祭りで、
若い男女の出会いの場でもあったようです。

 でも今では知る人すら少なくなり、
我々が初めて参加した10年前は、
踊り手も10人ぐらいの祭りとなっていました。
我々も寄せて頂くこと
 しかし明賀の人々は、
踊りが好きという普賢様に喜んでいただくために、
人が減ろうと、高齢化が進もうと何のその、
夜遅くまでそれは楽しそうに踊っており、
私達も毎年参加させて頂いてます。

 今年も太夫さんのお導きで、
普賢様に御神酒を奉納し手を合わせ、
去年山で無事故であったことにお礼を申し上げます。

普賢様に願うこと
「よう来たのう!大雨やき来んかと思うて心配しよったぞ。」
この近くに住むケンジさんが声を掛けてくれました。

ケンジさんは地元の山師さんで、
私の山の師匠でもあります。
 すでに皆さん元気に踊っています。
我々も笹上の方と共に、
今年の無病息災を願い、普賢様に踊りを奉納しましょう。

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