猿板

遊山黒子衆SARUの記録

初夏の奥物部遊山 水の回廊後編

澄んだ水

森と水のハーモニー
 フスベヨリ谷の魅力は、
何と言っても水の美しさにつきます。
我々がいつも入渓するポイントは、
標高1,000m位のところにあり、
ちょうど四国でブナが現れる高さで、
晴れていれば、緑のシャワーが降り注ぎます。

 ここは昨日書いたように、
コースとしての難易度は低いのですが、
やはり山間部の沢です。
登りもあり、滝も幾つかあります。

水かさが増していたこと

 特に今回は、先日来の雨のため水量が増し、
普段は何事もなく越えることが出来るポイントも、
苦戦した箇所も幾つかありました。
勿論水圧が上がれば、体力の消耗も違ってきますよね。

 今回増水で普段は突破可能な滝を高巻きしたせいで、
結構な高度を、ザイルとエイト環による懸垂降下が必要になるなど、
沢は、無雪期縦走と違い、
いつも同じ状態とは限りません。

備えあれば憂いなし

 我々SARUは常にフル装備で望みます。
安全装備はシートベルトやヘルメットと同じで、
使わなければ幸運です。
備えを怠って命を落としても仕方がありません。
我々は常に死神がいることを心に置いて行動しています。

 さて、道具と経験を駆使して、
今回の目指す「水の回廊」に到着しました。
一昨年の土石流の傷跡も生々しいものがありましたが、
木々は今年も葉を出して、
沢を包むように緑のトンネルが出来ていました。
正に緑萌えるでありました。

魔王のお弁当について

 さあ、今回の目的地点に到着です。
さてさて、今日の魔王弁当は・・・。
まじっ!漆のわっぱに「手作り四色弁当」・・・。
これをここまで運んだ、
この人ってホントに医者なんでしょうか(苦笑)

そして登り終えたあと

 緑の中お昼を楽しみ終えた頃、
一天にわかにかき曇り、
派手な雷と共に、土砂降りになってきました。
我々は入渓前からある程度予測はしていたので、
ここでゴールとしましたが、
稜線にいる人は生きた心地がしないでしょうね。
こんな不安定な大気の、蒸し暑い日は沢登りに限りますよね(笑)

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