猿板

遊山黒子衆SARUの記録

野垂れ河童の仁義なき戦い 山に椅子を運び込む編

出動

 突然ですが、
野垂れ(職業カメラマン)のスタジオに巨大な椅子が搬入された。
依頼主は、森にこの椅子がある風景が欲しいとのこと。
 さらに依頼主は、
伊吹山頂上に椅子を置きたいと言う。
(以下土佐弁)
「椅子ってどんなもんながぁ?」
「エマニエル夫人が座っちゅう椅子のデカイがよ。」 「へ〜ぇ」
「まぎるき車に積んだら(ランクル70)、2人乗りになったがよ。」
「何キロばぁながぁ?」 「40kgばぁやおか?」
「背負子にくくれる?」 「大丈夫やと思うけんど・・。」
伊吹山(登山口〜頂上徒歩10分)なら楽勝やか。」

 月曜日の曇りの天気予報を信じて休暇を取り、
野垂れのスタジオへ早朝到着。
 「何か、天気予報は悪くなる一方やね。」「依頼主は中止したぞ!」
 「山は解らんでぇ、せっかく休んだき、行ってから決めろうや。」
 結局、野垂れとアシスタントのユカリマンと河童の3人は、
愛媛県との県境にある伊吹山登山口を目指すことになりました。

「これって土砂降りでね・・。」
山間部に入って、雨脚がさらに強まります。
「高知側は雨でも、伊吹山愛媛県側やき大丈夫やお。」
「・・・・。」
 時間制限の道路工事も何のその!
やっとたどり着いた伊吹山付近は、
横殴りの時化(しけ:暴風雨)でした。

 勿論カメラなんか出せる状況ではありません。
「今年はブナのドングリが豊作やね!」
「・・・・。」
「秋が楽しみやぁ。」
「帰ろう・・・。」

 結局、伊吹山の頂上は断念し、
雨の止み間を待って、
とりあえず撮影してみました。(場所は企業秘密)
 高知県の観光ポスターで
この様な写真をどこかで見かけましたら、
この3人の事を思い出してくださいね。
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