猿板

遊山黒子衆SARUの記録

天狗と山の幸遊山 火を操る事

kurokoshusaru2006-06-13

 野宿の極意は焚き火にありです。
みなさん色んな方法があろうかと思いますが、
今回河童流をご紹介します。
まず、下の写真のように
長さ6~80cm深さ10cm位の溝を掘り石を敷きます。
この石がポイントで、
後に紹介する遠赤外線効果に貢献します。
 溝に沿って大きな石を並べ、
一番奥に枕木を敷き、薪は枕木に垂直に溝に水平に敷きます。
さあ後はマッチ一本で火を熾す!

 まず米炊きですが、
私は写真のモリタ丸形飯盒
南部鉄のゴトクをかれこれ10年愛用しています。
 石で上からガッチリ重しが出来るので、
飯盒内に圧力が係り、お米がふっくら炊けます。

火加減は、十分オキ(炭火)を熾こし、
吹き上がるまでは炎で、吹けば火を落としオキで炊きあげます。
炭火焼きの肉と同じで、炎で炊くと表面だけが焦げますが、
オキ(炭)から出る遠赤外線は、内部から火が通りふっくら炊けるのです。
 又モリタの良質のアルミを、ぶ厚く使用した飯盒は、
米を炊きあげる熱伝導が芸術と言っていいほど素晴らしいのですが、
現在廃業して手に入らないのが残念でなりません。
 おっと、焚き火の必需品革手袋を忘れてはいけませんね。

 さて、もう一つのお気に入りが、
SARUキノコ鍋HB(ハードボイル)と名付けた、
エバニューの焚き火用鍋です。
モリタほどのアルミではありませんが、良い線いってます。
足の構造も単純で安定も良く、今回も大活躍でした。

 今晩のメインディッシュは、
ハチクとキノコのキムチ味噌鍋です
 採取したハチクは、取ったばかりなのでアクが回っておらず
そのままスライスしただけでとても甘く、
キノコの独特の風味に、さっぱりウワバミソウのハーモニーがすばらしい。
みんな旨い旨いと、タダ黙々と喰らっておりました(苦笑)

 考えてみれば、焚き火の炎(熱と光)は、
植物が蓄えた太陽エネルギーなのですよね。
火を操り出された太陽エネルギーを人間が利用し、
放出される二酸化炭素を吸って植物は又生長する。
何も増やさず、何も減らない。
正に日本の祖先の極意完全ソーラーであることは間違いないようです。

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