猿板

遊山黒子衆SARUの記録

魔王と工石山遊山 後編

花と魔王

 ここ工石山は、
北山(標高400m)と呼ばれる高知市の北部の山並みの奥、
更に1,000m以上に標高を上げる山脈の主峰で、
高知県陸の孤島にしている四国山地の最前線でもあります。
 又、南国土佐の暖かい気候の中、
高い標高による気温差を持ち、
南からの雨雲をまともに受け止める為雨量も豊富で、
ブナなどの寒帯とアカガシなどの温帯の植物が混成する
貴重な植生を持っています。

 前衛的に山に登っていた頃は、
ハイキングの山のイメージがあり、
登山として面白みを感じなかった為、
私も魔王も、この山に関しては無関心でした。
でも、百聞は一見にしかず
好奇心を持たないことは損なもので、
落葉樹と常緑樹の混成林の中に、
ウツギ科の仲間の花が咲き乱れ、
ツツジシャクナゲの群生もすばらしく、
(花の説明はtochikoの日記に任せますが)

「いい山だったんだね・・」
「自然林もいいしね・・」
ちょっと見直してしました。
今後花や紅葉の時期の定番になりそうです。

 登山コースの多い工石山を
今回は北ルートと呼ばれる尾根沿いの道で、
一等三角点のある頂上の広場に到着。

いつものとおり昼食と昼寝をのんびり楽しみ、
南面の森を下っていく南ルートで、
下山しました。
途中にある鏡川の源流の一つサイの河原の水も美味しく、
山高きが故尊からずでした。
「また来ようね」
我々もやっと足下の自然に目が向き始めたようです。

[追記]
下山した後、
工石山青少年の家のすぐ横にある食堂の
山菜そばを頂きました。
地元の山菜が入った、
お出しが効いたお蕎麦は、
素朴な味がして大変気持ち良いものでした。
お越しの際は、是非ご賞味ください。

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