雨上がりの朝、太陽を背に車を走らせます。
おや?国道から見える山が白っぽくなってきました。
シイの開花です。
この季節は山全体がカリフラワーのように、
モコモコと大きく見えます。
シイは日本の暖帯林を代表する常緑高木で、
春先に芽吹きとともに一斉に花を咲かせ、
ボリューム感のある黄白のかたまりとなって、
山の中腹を彩りますが、
昔からシイが大開花する年は、
災害が起こるとも言います。
又シイの花はむせかえるような強い匂いがしますが、
高知ではこの実を煎ってよく食べます。
さて、中津明神山の春どうでしょうか。
ここは植物の宝庫と言われ、この日も登り始めれば、
すぐ足元に叡山スミレや
フモトスミレが群生していました。
春の暖かなな日差しの中、
初めてご一緒させていただいた皆さんとも話が弾みます。
今回のお客様は讃岐。と言えばうどんですよね。
先日ブログにも書きましたが、
うどん談義にも花が咲きます。
でも高知はどうしても、お酒の話になりますよね(笑)
(頂上に一升瓶持って来ていた高知の登山者がいたとか!)
そんな楽しいふれあいの中、
さあ、ピークを目前に、息の弾むところですが、
フデリンドウや
ショウジョウバカマの愛らしさに、
疲れた体は励まされます。
この花の名は、猩猩(ショウジョウ:猿)が
袴をはいているように見えるのが由来だそうですが、
信州ではハヌケババアの別名があるとか・・・?
こんなに愛らしいのに・・・何故でしょう(苦笑)
下山時には思いがけず、
ヒトリシズカの群生や、
カラマツの新緑に出会えた植生の豊かさを
再発見した山行でした。