猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 春花爛漫の巻

kurokoshusaru2006-05-04

 雨上がりの朝、太陽を背に車を走らせます。
おや?国道から見える山が白っぽくなってきました。
シイの開花です。
この季節は山全体がカリフラワーのように、
モコモコと大きく見えます。
 シイは日本の暖帯林を代表する常緑高木で、
春先に芽吹きとともに一斉に花を咲かせ、
ボリューム感のある黄白のかたまりとなって、
山の中腹を彩りますが、
昔からシイが大開花する年は、
災害が起こるとも言います。
 又シイの花はむせかえるような強い匂いがしますが、
高知ではこの実を煎ってよく食べます。
 さて、中津明神山の春どうでしょうか。
ここは植物の宝庫と言われ、この日も登り始めれば、
すぐ足元に叡山スミレ

フモトスミレが群生していました。

 春の暖かなな日差しの中、
初めてご一緒させていただいた皆さんとも話が弾みます。
今回のお客様は讃岐。と言えばうどんですよね。
先日ブログにも書きましたが、
うどん談義にも花が咲きます。
 でも高知はどうしても、お酒の話になりますよね(笑)
(頂上に一升瓶持って来ていた高知の登山者がいたとか!)
そんな楽しいふれあいの中、
さあ、ピークを目前に、息の弾むところですが、
フデリンドウ

ショウジョウバカマの愛らしさに、
疲れた体は励まされます。

この花の名は、猩猩(ショウジョウ:猿)が
袴をはいているように見えるのが由来だそうですが、
信州ではハヌケババアの別名があるとか・・・?
こんなに愛らしいのに・・・何故でしょう(苦笑)
 下山時には思いがけず、
ヒトリシズカの群生や、

カラマツの新緑に出会えた植生の豊かさを
再発見した山行でした。