猿板

遊山黒子衆SARUの記録

一通の葉書から雨の遊山 その結び

kurokoshusaru2006-04-19

 昼食の後少し休んで、
林道を山荘に向けて車を進めました。
霧は濃く、視界は30m位でしょうか。
すれ違う車もなく、
霧の中に吸い込まれていくような、
静かな錯覚に陥ります。
 影地の林道沿いには、
冬の名残の残雪があり、
まだ、ビールは冷やせるようです。
おっと、今日は車でした(苦笑)

 さて、この幻想的な霧の森には、
しばし車を止めて見とれてしまいました。
木は百年生きると木霊が宿り、
歩いたり、踊ったりするという言いつたえがあり、
霧の中に浮かぶ枝を見ていると、
まるで踊っているような錯覚に陥ります。
今日は錯覚ばかりです。

 木霊と言えば、秋にも木霊が現れます。
ここのような熟した森は、キノコの宝庫です。
特にここは、ミズナラの極相林があり、
マイタケが多く発生します。
私もこの森に自分のマイタケ畑を持っていますが、
和宏さんも去年遭遇し、嬉しそうに持ってきていただきました。

他にも山葡萄や、サンカクツルなどの果樹も豊富で、
動物たちも沢山いるようです。
岡林さんからも、動物の話など聞いたものでした。
 そんな想いに浸りながら、
山荘シラサに到着しました。
まだシーズンオフでしたが、中からは改装しているのか、
明かりと、電動工具の音が響いていました。
どんな方が後を引き継ぐのでしょうか?

 シラサの方々との思い出や、
岡林さんから教えていただいた山の事などを思い出しながら、
今回は帰宅することにしました。
 帰り道、雨と風の山を見ていると、
雨が筋状になる竿担ぎに出会いました。
奥物部の方に教わったのですが、
その姿が、竿を担いだ人に見える為そう呼ばれているそうで、
今回のような雨の山でも、この様な沢山の風景に出会え感謝です。
 そして、岡林さん長い間本当にお疲れ様でした。
心からお礼申し上げます。