猿板

遊山黒子衆SARUの記録

一通の葉書から雨の遊山 起

kurokoshusaru2006-04-16

 一通の葉書が我が家に届きました。
差出人は、いの町(旧本川村)にある、
山荘シラサの支配人の岡林さんからでした。
内容は山荘から手を引いたとのこと・・・。
私は大変な驚きと共に、複雑な思いで一杯になりました。
 そうだ、今週末は雨の予報です。
明日は一年ぶりに、
この山荘に車で行ってみるか!
 この「山荘シラサ」は石鎚山伊吹山の西の鞍部、
標高1400mの高知県愛媛県の県境予佐越峠付近にある収容人員100人の山荘です。
 ここは旧林野庁大規模林道であった村道が、
最高標高約1,700m付近を貫き、
イカーで山荘まで訪れる事が可能で、
気軽に高原気分を味わうことが出来きる、
いの町の観光ポイントでもあります。

 玄関前の広場からは石鎚山が真っ正面に望め、
夕方から日没まで刻々と変化する石鎚山系を楽しみ、
ブナ原生林を眺めながら、ひと風呂浴びる事も出来きます。
 実はこの山荘は、建設当初から村営でしたが、
数年前から、村がアウトソーシングし、
管理人であった岡林さんが借りる形で、
経営・存続することになりました。
 私はその後に岡林さんが企画される
「植物観察」や「キノコ観察」のツァーなどに
同行させていただいたこともあり、
又訪れる度に、近隣で取れた山菜やキノコを頂いたり、
従業員さんと共に、囲炉裏で焼いたアメゴやキジ鍋で、
お酒を酌み交わしたり、少なからずお世話になりました。
 でも、そんな気さくな四国の山の重鎮が去ってしまうことになったようです。

 さあ、思い出に会いに行こう。
雨の国道33号線から、
BE−PALなどでお馴染みの仁淀川に沿って、194線に入り、
その源、四国山脈の霊峰石鎚山方向に車を走らせます。
先日の大雨で川も増水していますが、
この日の雨の沈下橋はとても美しく見えました。