猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 猫バスの巻

kurokoshusaru2006-04-14

 その日は、朝からとても風の強い日で、
国道33号線を進む我々遊山隊が、
大渡ダム付近にさしかかった時、
目の前でシイカシの落ち葉が
風に舞って渦を描いていました。
 そして、満開の桜からは、
雪が舞うように花びらが散っていきます。
その花びらが、朝の斜陽に反射して舞う姿は、
春にだけに出会える、美しい光景でした。
 前線の通過に伴う強風も、
長くは続かないであろう希望的観測を胸に、
登山口準備を始めます。空は青空です!
 中津明神山といえば、
車でしか行ったことがありません。
だんだんに標高を稼ぐと、
遠くに霞む四国カルストや、石鎚山系が見えてきます。
目の前に広がる広がる大パノラマ!
歩いたからこそ感じる感動と風景。
この独立峰は、四国山地の展望台であったようです。

 ほどよく汗をかいた身体に、風が気持ちいいのですが、
時折、強風がたたきつけ、
まっすぐに立っていられないほどの風の塊がやってきます。
気圧差で、山麓から吹き上げる風は、
谷を遡上し枝分かれ、固まりとなって吹き上げます。
我々はこの風を猫バスと呼んでいます。
 帽子を飛ばさないように(ストッパーを忘れてました)
手で押さえながら、周りの風景に目を凝らします。
春霞でぼやけてはいますが、
津野町風力発電用の風車も見えました。 

 今回の遊山は、
いつものように、みなさんとの楽しいおしゃべり、
びっくりランチに猫バスの襲来と、
思い出深い遊山になりました。
 帰りに見つけたとっても可愛い花は、ダンコウバイ
植物にお詳しい秋岡さんに教えてもらいました。
ちっちゃくて、香りが良くて、可愛い黄色の花の塊でした。