猿板

遊山黒子衆SARUの記録

桜咲く中津明神山 転

kurokoshusaru2006-04-12

 登り初めは、杉檜の植林帯がしばらく続きます。
その上、アキレス腱が思いっきり伸びる急登が続き、
いくら山慣れしたものでも、
まだほぐれていない筋肉では、
結構きついものがあります。
 でも、この植林は食べ物の宝庫のようです。
去年生えたイタドリウドの跡も沢山見られ、
私の好物のタラコシアブラハリギリも豊富にあります。
これはシーズンに仲間を連れて再訪しなくては。
私はイヤシ登山も大好きです(笑)

 標高1,100m付近で二度ほど林道を横切ります。
このあたりからブナが見られるようになり、
葉を落としているこの季節は、
木の間から四国カルストなどの
周りの眺望が利き始めます。
 ここで和宏さんならではの行動が見られます。
登山道をふさぐ木がある度に、
自分の時間をさいてノコギリを取り出し、
ギコギコ木を切り始めます。
特にこの時期には、雪が押し倒した木が目立ち、
支障木が多いものです。
でも、木を切る表情が嬉しそうに見えるのは私だけではないようです。(笑)

 この木は枯れて倒れていたものです。
 相変わらずの尾根添いの急登は続きますが、
1,200mを越えると、一気に眺望が開けます。
所々にミズナラアカマツの高木の他、
ツツジなどの低木の風衝林がぽつぽつ茂みを作っていますが、
それ以外は一面のササ原になります。
ヤッホーッって思わず叫んでしまいたいような、
青空にスコ一ンと抜いた、気持ちの良い風景が広がります。
 やがて目の前に二つのピークが見え始め、
雨量観測用のレーダードームがある方が、
今回の目指す頂上になります。
さあ、もうひとがんばりです。