猿板

遊山黒子衆SARUの記録

さっちゃんも中国万歳 バザールとポロの巻

kurokoshusaru2006-01-27

私たちはトルファンにいる間、
毎日イスラーム料理を食べていました。
レパートリーは少ないですが、食べ飽きません。
羊肉を香辛料たっぷりに料理したものと、
ポロ(羊肉の焼き飯)またはラグメンなど・・ 
バザールは迷うくらいに広いのに、
そこらじゅうシシカバブの焦げる匂いが漂い、
湯気の向こうから、ラグメンを仕込む鉄鍋をたたく音が聞こえてきます。

少しでも立ち止まると「うちのカバブーを食べて行け」「ナンが旨いぞ」
(たぶんそう言っている)と誘われるので、店を決めるのも一苦労でした。
 ある日、ポロを食べに入った店で、
やめときゃいいのに(予感がしていた)
おじさんの気合いに乗って、「リャンゴ!!」
二人前注文してしまいました。
「6元やもんね」なんて変に納得させながら。
 その直後、おもむろにテーブルに置かれたその皿は「・・・」
どう見ても三人前はあろうかという(大げさではない)焼き飯の上に
げんこつ大の骨付き羊肉が3〜4個、無造作に乗せられたものでした。
しかもそれで一人前。 
中国に上陸してから、なにかに量が多いのはわかっていたつもりでしたが、
さすがにびっくり!
 さあ!と気合いを入れて、
箸を握ろうとしたその先に座っているお客さんは、
ポロに包子を三つ、あっという間に平らげていました。
「寒いき食べんと持んがでね」「私らはたいして動いてないしね」
そう言いながら、
負けじと頑張ってみたのですが、さすがに病み上がりの胃袋にはきつく、
四分の一ほどでノックダウンしてしまいました。

 さて、お味の感想
焼き飯は、日本の焼き飯のイメージより、
羊肉のピラフのようで少し油っぽい。
やや甘口なのは、味付けではなく、
大量に入っているピーマンや人参自体の、
野菜が本来持っている甘みのせいだと思います。
 野菜は寒さから身を守るための防衛反応で、甘みを増します。
だから霜が降りた後のほうれん草や柿が、甘くおいしくなる訳です。
 そして、上に乗っていた羊は、とても柔らかくスパイシー、意外とあっさり味でした。
 店を出る時に、おいしかったのに残した事のお詫びを言いたかったのに、
言葉が通じないのは不便です。でも、「ごちそうさま」は通じたと思います。
 今度はおもいっきりお腹を空かせて行こうっと。