猿板

遊山黒子衆SARUの記録

シリーズ「河童の中国万歳」 遺跡探訪其の一

kurokoshusaru2006-01-23

1月1日
ここでトルファンについて少々。
世界でも有数の低地であるトルファン盆地にあり、
(私の高度計は-50mを指していた。)
世界でもっとも海から遠い、
ユーラシア大陸のど真ん中にあります。
総面積13,650㎡、総人口25万人の市です。
夏は最高気温46℃の記録があるくらい暑く、
年間降水量20mm程度と乾燥し、
火州とも呼ばれています。
逆に冬は最低気温-28℃と寒く、
自然環境はとても厳しいところです。
特産品はブドウ・ハミ瓜・綿花が有名で、
特に乾燥した気候を利用した干しぶどうは絶品です。
 シーズンの夏場は国内外から沢山の観光客が訪れるのですが、
我々が行った真冬は、どこの観光地もガラガラで、
殆ど貸し切りでした。
さあ!そんなシルクロード遺跡貸し切りツアーの始まりです。
 この日1番に行く予定だった「ベゼクリク千仏洞」は、
1/10の日記の状態になり断念。
次に訪れたのが、
私が今回のメインと思っていた交河故城でした。
NHKの「新シルクロード」のオープニングの空撮に登場した遺跡です。
6世紀初頭に築かれた、
二つの川が交わる切り立った高台にある遺跡で、
寺院遺跡の仏塔や、住居跡など比較的保存状態も良好です。
去年、天山南路の遺跡を沢山見たのですが、
私はここが一番印象に残っています。
この日は、この雪降る太古の町の仏塔に初詣となったようです。

 そしてカレ−ズ民族園へ。
カレーズとは天山山脈の水脈から一定間隔縦穴を掘り、
それぞれを緩やかな傾斜をつけた横穴を掘り、
居住区まで地下水路をのばしてきたものです。
もちろん全て人力で掘られ、
当時想像を絶する労力が掛かったものでしょう。
この民族園は、今も現役で流れているカレーズの上に作った資料館で、
カレーズの歴史や当時使った道具などを展示しています。 
 この水脈は今もトルファンの人は洗濯などに使っており、
勿論、葡萄栽培などの農業にも欠かせないものになっています。
又すぐ横に葡萄園があり、観光客相手に干しぶどうなど販売していますが、
バザールより少しお値段は高めです。しっかり交渉して下さいね。

 その後トルファン博物館を訪れ、ウイグルの歴史を勉強(苦笑)し、
日曜日の名物家畜のバザールに行きました。
ここでは、もの凄い数のヤギや牛、ロバなどのセリが行われ、
人々の活気に満ちています。

又大人に混じって働く子供達も多く、
その胸を張った働きぶりには、ノックアウト。
このバザールはホントに格好良かった・・・。
ここはお薦めポイントの一つになりました。
 今日は数こそ少ないながら、
各ポイントはゆっくり見学することが出来きママトには感謝です。
 その後は昨日さっちゃんが書いたとおり、
ママトの幼友達のパルハッティの家に招いて頂き大宴会。
感謝感謝の元旦でした。

経済学(河童一人分)
宿泊費  40元(トルファン賓館)            累計 270元
入場料  80元(交河故城40元・カレーズ20元・博物館20元) 累計  80元
合 計  120元         総累計 5166.1元(77,491.5円)