猿板

遊山黒子衆SARUの記録

シリーズ「河童の中国万歳」大陸お祭り列車

kurokoshusaru2006-01-17

12月28日〜30日
 中国の列車の席は大きく分けて、
軟(ソフト)と硬(ハード)に別れ、
更に臥(寝台)と座(シート)に別れます。
つまり、値段順に軟臥・硬臥・軟座・硬座になります。
軟臥と硬臥の値段は約300元(4,500円)の違いなのですが、
これでもの凄い差がつくのです。
まず駅は入口から違い、硬臥以下のとても長いベンチと違い、
軟臥は待合室もホテルのロビーの様なソファーが沢山並び快適そのもの。
これほど差をつけるかって思います。
 おっ、16両編成の長い列車が入って来ました。
さあ長旅の始まりです。
 我々は軟臥です。(これしかチケットが無かった)
ここでは前回の硬臥の様に車掌さんに怒られることがありませんし、
車掌さんが土足でベットに上がることもありません。
実に優しい笑顔を向けてくれます。
(硬臥の方々は何かにつけ3日間叱られ続ける・・。
でもみんな負けてはいませんがw)
又、一部屋2つの二段ベットで、完全個室。
清潔で部屋も広い。
硬臥は3段ペットでしきりも無く狭い・・・。
硬座に至っては、通路まで荷物と人で一杯です。
(でも私はこっちのギュウギュウ詰めが好きでもありますが・・。)
もの凄い差です。
 ここで特筆すべき事を・・・。
この列車には立派な食堂車があり、
3食食べれらるのですが、
(一食10〜30元)
値段の割には、決しておいしくない!(失礼)
これは中国の方も同様に感じているようで、
みんなインスタントラーメンを持ち込んだり、
駅に停車するたびにホームに出て、
屋台で食料を仕入れています。
 更に、この屋台で売っているものは間違いなく美味しく安い!
5元も出せばお腹一杯の食料が買えます。
又ビールも、車内で買えば10元もするのですが、
屋台で買えば3元です。
この駅毎に内容が変わるホームでの買い物が、
この旅の楽しみでもあります。
食堂車では、沢山いる車掌さんも食事をするのですが、
(殆どが女性です)
明らかに我々より美味しそうなものを食べているのは如何なものか・・・。
 そんなお祭り列車は、
雪のユーラシア大陸を新彊ウイグルを目指し走り続けるのでした。
わっしょい!わっしょい!

経済学(河童一人分)
交通費 1,044元(地下鉄・軟臥下の汽車切符) 累計 4,584元
食 費   132元(3日の食費、ビール8本)  累計  199.1元

合 計  1,176元       総累計 4933.1元(73,996.5円)