猿板

遊山黒子衆SARUの記録

シリーズ「河童の中国万歳!」

kurokoshusaru2006-01-12

ママト
そもそも彼との出会いは、
去年の野垂れとの旅の時でした。
 トルファン賓館(ホテル)に着いた我々に、
「私はここのホテルの社長だ」と話しかけてきた。
今回も別の日本人に他のホテルで同じ事を言っていた。
社長というのは事実ではない。
嘘なのか、「社長」を勘違いしているのか?
 まあ、そんなことはいいとして・・・。
彼は、観光客相手のツアーを仕事としている。
8才の頃からロバ車をひき、観光客相手に商売を初め、
(耳覚えの日本語・英語はたいしたもの)
18才になる頃最初の車を購入し、29才になる現在は4台にまでなっている。
 20才になる頃までは、稼いだお金は毎晩バザールに行ったり、
カラオケに行ったりして遊んでいたらしいが、
銀行で働いている幼友達に戒められ貯金をはじめたとのこと。
 25才で結婚(写真の女性が奥さん)し、
貯めたお金で家を買い、
両親と妹夫婦を住まわせ、一家を一人支えている。
 顔は安岡力也のNGみたいでインチキ臭いが、
(実際彼の名刺には「YASUOKALIKIYA」と書いている)
実は気のいい努力家である。
 今回は駅まで迎えに来てくれ、
友人宅や自宅での食事に誘ってくれたり、
色々お世話になった。
帰りに、今回のツアー料金を払おうとしたが、
中々受け取らずに苦労もした。
(前回のお礼にカシオの時計を贈ったお礼をしたかったらしい。)
「次来るときはホテルに泊まらず、ウチを使って下さい。」
って、イイヤツでしょ・・?
 又彼は今年の2月に中国政府の旅行社の営業許可が下りると喜んでいた。
「いい仕事はみんな漢民族だよ」と笑っていた彼は、
ロバ車から遂に中国政府公認の旅行社の「社長」に上り詰めようとしている。
がんばれママト!