猿板

遊山黒子衆SARUの記録

日本の正しい田舎の冬 其の二

kurokoshusaru2005-12-20

 津野町から檮原町に入り雪は量を増し、
檮原町の中心部ではすでに積雪は50cm超。
道路は除雪していますが、
地元の方は、雪下ろしや買い出しに忙しそうです。
雪が降って喜んでいるのは、
たまに山に行く部外者の我々だけのようです。
 ところで私はなるべく地元でお金を使いたいので、
檮原に行くときは、いつも須崎で新鮮な魚を調達し、
お酒や両親の日用品等お土産は津野町
豆腐や宇和島のジャコ天などの宴会食材は檮原で買うようにしています。
この日も檮原唯一のスーパーで買い出しをしていると、
地元の建設業者さんの除雪作業車や、
電力さんの車が忙しそうに走っています。
雪国の暮らしは本当に大変です。
 さあ、雪はこれからが本番です。
ここまでなら道の状態は、
除雪作業のお陰でたいした事はありませんが、
県道から別れ、四万川に入っていく町道に入ってからは、
道幅も狭くなり、周りは1mを越す雪の壁、
すれ違いなどとても出来ない道に変わりました。
 両親からは金曜日に町道の除雪はしていると聞いていましたが、
昨日から降った雪はすでに30cmは越えており、
徐行で進んでいると、目の前に援軍が現れました。
除雪の為のブルドーザーです。
お邪魔な我々を、
笑顔で「ちょっと待ちよってよ」と、
ゴリゴリ雪を掻いてくれています。
災害の様な大雪で、
休日も関係なく笑顔で働いてくれるこの方々のお陰で、
田舎の両親は安心して暮らせるのですね。
感謝です。
 除雪した道一杯使って走る、
恥知らずな、我が馬鹿でかい車は、
やがて両親の待つ家にやっとこさ、
たどり着くのでありました。