猿板

遊山黒子衆SARUの記録

素材の話

登山の基本は化繊であることは、今や常識になりつつありますが、まだまだメジャーな山を訪れるハイキング客にはまだまだ浸透していないように思われます。昨今林道やスカイライン、リフトなどの整備により、かなり標高の高い所まで車で入る事が出来る為、四国でも石鎚山や剣山のような高山でも気軽に訪れることが出来るようになりました。しかしそこは間違いなく高山なのです。一度気象がへそを曲げると、優しい自然も牙をむいて襲いかかってきます。でも自然が悪いわけではなく、そこにいる人間が悪いんですから、それなりの装備はしていないと、痛い目に遭うことになります。化繊を身につけるのは、速乾性と汗による体温の低下を緩和してくれる為です。でも、先週も書きましたが、絶対ではありません。各自の体力や体調も影響しますし、気象状況にもよります。そして、事前に気象情報を確認し、山は逃げません。決して無理をしないようにお願いします。

店長から!
この時期は、雪山未経験の方には、冬の「日だまり登山」をお勧めします。強い冬型になっても太平洋側は晴れる事が多く、1,000m前後の山は、夏場は暑いのですが、この時期なら気温もほどよく、広葉樹林帯にはいれば、落ち葉を踏んで気持ちの良い「日向ぼっこ」が楽しめます。高知近郊で言えば、高知市から西北に見える雪光山や、香北町御在所山などがお勧めです。でも油断は大敵です。雨具、防寒着や軽アイゼンはお持ちになるようお願いします。お弁当を持って冬のお日様を一杯浴びるのも贅沢なものです。是非足をお運び下さい。