猿板

遊山黒子衆SARUの記録

ヌル谷一泊山行記

kurokoshusaru2005-10-27

其の四「山でちょっと気に・・。」
気にいってること
 無雪期は、木の杖を持って歩くことが好きです。
木の感触が気持ちよく暖かみを感じ、なんか安心感があります。
 今のお気に入りは、韮生林道で今年の台風で倒れていたヒメシャラの枝を利用した杖です。
このヒメシャラは堅くて重さもほどよく、杖には最適です。
表面もなめらかで、見た目にも美しい木でもあります。
モミのヤニを見つけたら、滑り止めに握る部分に塗っています。
とてもいい香りがしますよ。
 是非皆さんも倒れている木があれば、枝を杖代わりにしてみて下さい。
自分が山に同化したような不思議な感覚が味わえると思います。
気になること
 最近目立つのが写真の鹿の食痕です。
鹿は笹や下草などを食べるのですが、
食べ物が少なくなると、この様に木の皮を食べることもあります。
でもこの様に周りをぐるり食べられた木は、
水を吸い上げることが出来なくなり、やがて枯れてしまいます。
 ここ数年私の目には目立つようになりました。
林道や山でも鹿を見かけることが多く、
出会いは嬉しいのですが、食痕があまりにも増えている。
オオカミを失い、増えた鹿の食害(?)により森が荒廃したアメリカの事例が思い出され
気になります・・。

おしまいm(__)m