いつも和宏さんは
ヒマワリの種を持ち歩く。
野生動物に餌をやるなと言う人がいても
和宏さんは置き土産を持ち歩く。
◆動物写真家宮崎学さんの想い
「野生動物に餌づけをすることは
野生を失うからしないほうがいい」
との風潮が芽生え野生動物に「餌」を与えることが
悪いことのように思われています。
それはボクに言わせれば
間違った自然観なのではないかと思います。
「森の動物日記」
◆夏山シーズン到来
リフト終点がある西島で
いったん森を抜け笹原に出る。
ここからはヒュッテがある
山頂付近が見え始める。
暑くても晴天に恵まれた
西島リフト駅も賑やかだった。
「あれが三嶺ですか?」
◆山頂へ
幾つかある登山道のうち
急な直登ルートを登ることとした。
この時期四国は花は少ないが
夏のものが足下で咲いていた。
「ここは終わっちゅうね」
花期を終えたイシダテクサタチバナが
気持ちよさげに吹き上がる風に揺れていた。
おとなしいマルハナバチが
密をせっせと集めている姿が可愛い。
和宏さんは暑さで少しバテ気味だ。
「さあもうすぐですよ
ゆっくり登りましょう」
やがて死ぬけしきは見えずの声 芭蕉