「今年も鳴いてくれるね」
いつもの場所の大きなミズキに
春蟬の殻がしがみついていた。
◆時が止まる
森の昼寝は大地に懐かれ
悪いものを吸い取るような
不思議な安心感を覚える。
よさこいも始まる夏
これから私はこれが一番だろう。
◆かえり道
「そろそろ帰るか」
頂上に登るより
やはり私は森がいい。
森の方が自然がより深く
学びも多く山力が身につくように思う。
◆異常潔癖の投石社会
10年位前マスコミが挙って流してた
「環境破壊」や「環境のために」
「今からでは間に合わない」等々の
狭いステートメントがあった。
しかしこれほどの生活水準に至り
物質消費量が膨らんだ今の日本で
空気や水が汚れゴミが溢れているか?
海水浴に行って海水面が上がっているのか?
真実とは「人の言うこと」でなく
「自分で観て感じた」ことであって
それが真実に迫る
「科学的知見」だと思う。
一山の春蟬に身を浮かせゆく 鍵和田秞子