猿板

遊山黒子衆SARUの記録

孫猿と春分の家から遊山 承

咲くら

 やっと桜が咲き始めた。
「去年はとおに満開やったにね」
 そうやね。
今年は寒さが長引いたね。


◆咲くら
 日本では殆ど報道されないが
最近欧米など大陸が冷えている。
私は何か人の考えと違う方向に
自然が動いている様に感じてならない。



◆庶民の墓所
 薄暗い筆山の森を抜け
明るく風景が開けた皿ヶ峰に飛び出す。



ここは古くから庶民の墓所
私の祖先の墓もこの山麓にある。
                     
春分の節も終わり向かい
彼岸が明けたお墓には
真新しい花が供えられ
道端にも春が咲き始めていた。



 =春分
   春のなかば。
  昼と夜の長さが等しくなり
  寒さもすっかりやわらぐ


                  
◆皿ヶ森
 標高163mの山頂に
近づくと風景が開けてくる。



 ご先祖様は
今もずっと私たちを
見守ってくれている。
良いことも悪いこともね。
                   
「河童ちゃんの家は
   どこかなぁ・・・?」



                           日のひかりひとときとどき仏の座  山口速