猿板

遊山黒子衆SARUの記録

祈りの山の遊山 里山の道

予想図

 穏やかに晴れそうだな。
今週末は今年最後の四国遊山。
一年の締めくくりはあの山かな。


御在所山
 高知市内から確認できる
乳房のような優しい姿のお山
その天辺には神様がいらっしゃる。



◆里のあと
 御在所山への登りは
安徳天皇伝説が残る
最深集落「大屋敷」から始まる。
                        

住むものが居なくなった
集落跡地では野菜や椎茸などの
農業利用が今も細々と続いている。
                            
◆見失ったもの
 最後の民家跡から
植林を歩く山道に入り
落葉を踏み沢を渡る。



 間伐もされずに投棄された杉達。
人件費の高騰だと林野庁は言うが
所得水準が日本と変わらない北欧で
林業が若者をしっかり養っているのはなぜか?
                          
かつてインディオの長が白人に聞いた
 「貴方達の国には木がないのか?」


                
今の日本は割り箸も外国産ばかりなのに
国内には膨大な木材が投棄されている。



そんな話を思い出しながら
大正の年号が刻まれた
道標が導く祈りの山に分け入る。


                    


  杉植ゑて雲の中より戻りけり  宇都木水晶花