金曜日午前3時土佐を発つ。
早朝の高速道路は渋滞もなく
7時間走れば信州に辿り着く
有り難い時代になりました。
◆今秋の一期一会
毎年帰る信州の居場所木曽は
秋の終わりを迎えていました。
こちらの紅葉も葉が染まる前に
枯れたものが多い様ですが
これが今年の風景なのでしょう。
◆東山魁夷「心の旅路館」
前から気になっていた
尊敬する日本画家の記念館に
今回二人で立ち寄りました。
「 美術学校へ入って最初の夏休に
友人と共に木曽川沿いに八日間の
テント旅行をしながら御嶽に登ったのが
私を山国へ結びつける第一歩でした。
この旅でそれ迄に知らなかった
木曽の人たちの素朴な生活と
山岳をめぐる雄大な自然の心に打たれ
やがて風景画家への道を歩む決心をしました。」
私達が木曽路に寄せる想いも
同じなんだと感じます。
「河童ちゃん
ここはまた来なくちゃね」
歩み入る者に やすらぎを
去り行く人に しあわせを
魁夷
◆開田の新蕎麦
さあ私達の信州での新蕎麦は
昭和の風情を今も残す大目旅館の
「とうじ蕎麦」しかありません。
ここから運転はtochikoに頼み
新蕎麦を肴に一献いただく。
五臓六腑に染み渡る・・・(嬉々
開田が発祥と言われる「とうじ蕎麦」は
サクラシメジと野菜の出汁で蕎麦を温め
「つゆ」と「すんき」と共に頂くお蕎麦。
この日本で最も厳しい環境にある里で
人と共に生きてきた本物を頂くために
遙々土佐からやってきたのかもしれない。
いやぁ〜 有り難いねぇ tochiko。
山国や新蕎麦を切る音迅し 井上雪