猿板

遊山黒子衆SARUの記録

いったい何処に向かっているのだろう?

岳人の言葉

 今年のGWだけでも
山の遭難事故は500件を越え
20名以上の尊い命が
山に散ってしまいました。
◆昨今の登山界
 最近とても軽装で
山を登られている方々を
多く見かける様になりました。
 
◆岳人たちの話
 たとえば登山をスポーツとするならば
ルールに「死」が書き込まれると
先輩8,000mサミッターが言っていた。

 「 一途に繁華な山上遊園地化に
   進んでいるふうにみえる 」  深田久弥
 
ある県警山岳救助隊長は
 「山に遊びに入って
  勝手に遭難した者に対してと
  よく言われますが
  たとえば仕事をしているお父さんの命と
  遊んでいるときのお父さんの命に
  違いがあるのでしょうか?
  私達は心配しているご家族やご友人がいる限り
  そこに行かねばならないと思っています。」
と語っていた。
 
◆最悪の事態
 2009年山での遭難事故は
史上最悪件数を更新しました。

 山を愛する岳人たちは懸命に考えている。
でも本当に考えなくてはいけないのは
一体誰なんだろうか?
  樹も草もしずかにて梅雨はじまりぬ  日野草城