猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな日常 節分詣り

節分立春の前日、季節の分かれ目に豆まきをして邪気を祓う日 人生の節目に感謝して青空の出雲大社を訪れました。 以前訪れたのは2010年月日の経つのは本当に早いものです。 13年前のあの日のおみくじが私の人生の心の支えになっていて ようやく御礼詣りがで…

河童の道具箱 遭難に想う

山に行かない休日。私たちの山道具屋さん高知岩と雪を訪れた。 ◆昨年のこと 長野県内で2023年に発生した山岳遭難は302件332人に上り件数・人数ともに過去最多だった。 = 信濃毎日新聞より = 登山が「観光」の延長のようになり「中高年」がとか「単独行」が…

冬終る奥物部の森遊山 新雪

尾根を巻いた山道はなだらかにヌル谷に添い僕らは奥物部のまほらに帰る。 ◆ヌル谷のナロ この深山の広い平坦地は一面を覆う真新しい雪の下にも僕らの40年の思い出が詰まった森のまほら 森の中のもう一つの森。 「いい雪やね」 新しい雪は白さが違う。特に四…

冬終る奥物部の森遊山 冬日

林道に両側の山が迫り古の峠に上がる終点に近づき時々渓から風が吹き上がる。 ◆渓へ下る 古の杣道に続く林道を別れ道標から渓へ下る山道に入り奥物部の森に分け入った。 凍りに気をつけよ! 山麓から風が吹き上がる渓は風の通り道となって共に吹き込んだ雪が…

冬終る奥物部の森遊山 冬空

冬木立の中に残る葉の色。これは枯れ色であるけれど雪景色の中では温かく感じる。 ◆色合いのこと 祖先が四季を見据え至った美意識は色彩でなく色合いだと思う。九谷焼などに用いられる鮮やかな色使いも雪景色に合う色合いだろう。 ◆陰影のこと 「えい風景や…

冬終る奥物部の森遊山 氷柱

登り口は晴天下にあった。 予想天気図のとおり等圧線が開き始め今日は穏やかだろう。 ◆登り口のこと 「装備予想も的中やね」 標高約950mの登り口軽い雪の層は5cmくらい-1℃の山歩きは快適だな。 ◆林道のこと 「車が入っちゅう」 先達は車1台と3名方々。 「鹿…

tochikoな山歩き 水沢腹堅

水沢腹堅 さわみずこおりつめる沢の水に厚い氷が張り強い寒気が訪れる頃とされる 久しぶりに奥物部の雪が見たいね そんな始まりでした。 雪はそこそこ降ったような様子でしたがゆっくりと締まっていて 落ちるところに落ちているそんな様子で締まっていました…

冬終る奥物部の森遊山 白梅

気温は平年並み戻り冬型の気圧配置は徐々に緩む。大陸から高気圧が張り出すため太平洋側を中心に広範囲で晴れる。 ◆空を観る 今期一番の寒気が降りた時平地でも確実に雪の目安となる上空1500m-9℃が四国まで覆い中国・四国山地に雪を積もらせた。 その中国…

大寒に入る家から遊山 山雀

単調な風景の植林を登り宇津野山から烏帽子山を越え東西に並ぶ南嶺の主稜線に上がる。 ◆稜に乗る 日当たりの良い稜線には南国らしい照葉樹の森があり日が陰る椎や樫の温暖林を登る山道の先が明るくなる。 ◆山頂のこと 家から歩いて2時間半南の眼下に太平洋が…

大寒に入る家から遊山 南天

南天が薄暗い寒林に色あいを添える。 西日本暖地に自生するメギ科の常緑低木。初夏に白色の小六弁花を総状につけ晩秋から冬には赤色の果実をつける。 ◆稜に乗る 南嶺山塊の南稜線を巻いた山道は南北に延びる主稜線で薄暗い林を抜け冬空の元に出る。 山道は稜…

大寒に入る家から遊山 落葉

足下滑るき気をつけよ。 山頂の木陰で身体を冷まし高知市南部に広がる街に向う草原状になった鞍部に下った。◆鞍部へ下る 「この高度感がいいね」 眼下に広がる僕らの家もある町。 山高きが故貴からずも第二の人生の道の一つだろう。 ◆立春に想うこと 雪崩は…

大寒に入る家から遊山 蝋梅

標高118m筆山頂部からは高知城を囲む高知市中心部を一望する。ここに眠る歴代藩主と家臣方々はずっと城下を見守って下さったのだろう。 ◆志鵬台 「高知」の地名の由来は川に挟まれた「河内」だったが水害が多く「高知」に改められた。山にも挟まれるから城…

tochikoな山歩き 款冬華

款冬華 ふきのはなさく 七十二候では厳しい寒さのなか、凍った地面に春を告げる蕗が黄色いつぼみをのぞかせる頃 高知市から南に東西に延びる南嶺を目指しました。 丘のような皿ヶ峰からは先週歩いた御在所山がよく見てとれます。 古くから人との往来があった…

大寒に入る家から遊山 寒椿

低気圧が四国南岸を東進する。西日本は雨が降り東日本へ広がる。雨風の強まりに注意が必要だ。また東日本では内陸部で雪が降る。 ◆空を観る 翌日本州南岸を低気圧が東進東日本を中心に広く雨や雪が降り甲信地方や関東北部内陸山沿いでは積雪の急増に注意が必…

小寒の加持ヶ峰遊山 湯気

修験場であった事を伝える鎖場に架けられた階段を登り真名井の滝頭に上がった。 ◆滝頭のこと 「上も凍ってますね!」 滝頭の二段の滝が見せる四季の風景も楽しみにしている。 いい冬の設えだなぁ。。。 ◆森の中のもう一つの森 「綺麗やねぇ」 山道が降りた佐賀…

小寒の加持ヶ峰遊山 氷瀑

梶ヶ森を望む山麓歴史を1300年溯る定福寺。その奥ノ院の宿坊 遍照院でいつも腰を下ろし休憩する。 ◆深山のお寺 「ガラの群やおね」 山間の陽が当たる処を目指し幾つかの鳥の群が飛んでいた。 樹皮から虫が出るきやろな。 ◆修験の域 一休みの後最後の石段を登…

小寒の加持ヶ峰遊山 寒流

落差20mの滝を成す大岩の右岸岩盤を登り山道は滝頭に上がる。 ◆滝頭のこと 龍王の滝頭には上部二段の滝が流れ込む大きな釜があり四季折々変わる風景を見せてくれる。 「落葉 沈んだね」 「コウヤボウキですね」 山野に自生するキク科の落葉小低木。枝先に白…

小寒の加持ヶ峰遊山 枯山

「霧氷はないね」 澄んだ冬空に流れ来た雲が架かり始めた山頂部。 これが今日の風景だ。 ◆登り口のこと 標高約900mの静かな登り口。気温1℃は例年並みでよい感じだ。年末年始は暖かく過ごしよかっただけにこの先大寒からがどうだかだろうか。 さあ 行こうか…

tochikoな山歩き 水泉動

凍った泉が解け水が少しずつ動きだす頃 梶ヶ森は水と岩の山水の流れを遡るように岩を登ります。 里は立春前の風景でしたが 「上の滝は凍っちゅうろうね」 標高を上げるごとに空気が変わる 定福寺奥の院を抜け小さな橋を渡った時木々の枝の間から白く凍結した…

小寒の加持ヶ峰遊山 短日

西高東低(冬型)の気圧配置となり寒気が流れ込み北陸以北の日本海側は雪が降り積雪が増すおそれもある。1500mに0℃の寒気は四国沖まで達する。 ◆空を観る 寒気のピークは夜には過ぎて本州付近は移動性高気圧に覆われ広く晴れる所が多くなる。 ◆川を遡る 「え…

Tommyさんと五山所道の初詣 神様

御在所山山頂に鎮座する韮生山祇神社の祭神は大山祇命。また壇ノ浦で敗れこの地に逃れた安徳天皇と平教盛とも言われる。 ◆山上の御神 その歴史は宝暦年間(1751〜64)山伏利仙院が御神体を山頂に上げ五山所大権現と呼んだのが御在所山の起源と伝わっている。 ◆…

Tommyさんと五山所道の初詣 仏様

かつての郷境の峠にある韮生山祇神社の鳥居から頂上神社への参道がはじまる。 ◆祈りの域へ 「さあ核心やねぇ」 山頂までの約標高差400mをほぼ真っ直ぐに石段が積まれ山頂直下は斜度45度を越える。 両側に聳えるスギの巨樹は御神木として斧を入ることなく枝を…

Tommyさんと五山所道の初詣 杉林

最深人家の裏に建つ明治年号が刻まれた石灯籠から古の信仰の道がはじまる。 ◆時を溯ること 今は植林で鬱蒼としているが南斜面の大屋敷は日当たりが良く先人はお日様と水を求め居を定めこの奥にも多くの暮らしがあった。 ◆恵みのこと 「仰山湧いとりますなぁ…

Tommyさんと五山所道の初詣 枇杷

登り口がある木馬茶屋はかつて炭などを馬で運ぶ人夫たちが休む場所であったと里人に聞いた。 「綺麗な雲ですなぁ」 ◆平家伝説の里 標高400mの登り口は9℃放射冷却で下がったことを考えるとやはりこの時期としては暖かい。 変化を告げる羊雲だな。 御在所山の…

tochikoな山始め 寒の入り

「三年ぶりかぁ」 初めてこの場所訪れたとき狭い山道の先に現れたこの集落に驚いたことを覚えています。 その頃は、作業をしている人の姿もあり大山祇神社のことを教えていただきました。 人の暮らしがまだ色濃く作業に通う里人が居ることがわかります。 そ…

Tommyさんと五山所道の初詣 小寒

低気圧や天気図に描かれない前線が複数発生し所々で雨や雪を降らせ西日本は太平洋の暖かい大気が流れ込み四国の山間も気温が上がりそうな感じ。 ◆空を見る翌日は上空の寒気が流れ込みやすく日本海側では雪や雨を降らせる見込み。また等圧線の間隔が狭くなる…

山納めの三辻山遊山 冬枯

植林を抜け主稜線に乗る。 風が強い稜線は土壌が乏しくリョウブやツツジなど菌根で共生できる木々が根を張る。 ◆忘れられたこと 稜から緩やかに北に下る山道は昭和の頃の園地に至る。 この東屋も森に還るだろうな。 「頂上行くろう」 今日は海が見たいね。 ◆…

山納めの三辻山遊山 冬霞

「鳥が賑やかや」 自然休養林の公園施設でいつも空の様子を観ている。 日溜まりを追わえゆうがやろ。 ◆杖塚のこと 「雪が残っちゅう」 先週の寒波だろうな。ここは冬の陽が傾くと日当たり良くないからなぁ。 ◆杣道のこと 杖塚で一休みした後来た道を少し引き…

山納めの三辻山遊山 冬芽

「誰もいないね」 今日も静かな登り口気温4度はこの時期では暖かい。 年の瀬やからなぁ。 ◆登り口のこと 標高約900mから歩きはじめる。ここ数年かよう山は三つだったが騒動も終わり始まる第二の人生は県外のかよう山も再開しようと思う。 ◆林道のこと 三辻山…

山納めの三辻山遊山 冬至

接近する大陸の高気圧で西日本は概ね快晴となるが北日本日本海側や北陸では雨や雪が降るところがある。 ◆空を見る翌日東シナ海で前線が発生。天気はゆっくり下り坂で南西諸島や西日本太平洋側では雨が降り出すところがある。 冬至は太陽が最も低くなり昼が一…