猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

処暑の加持ヶ峰遊山 稲の花

北日本や東日本は前線が停滞。高気圧に覆われる四国は晴れるが低気圧により運ばれる湿った風の影響で太平洋側ほど急な雨の可能性がある。 ◆空を観る再び日本への蛇行を始めた北極の寒気を運ぶ偏西風は昨年と同じ流れに近づいて記録的な大雪が今冬も?? ◆川…

処暑に入る三辻独り遊山 帰り道

土佐藩御留山であった樫山を山麓に持つ三辻山はかつて檜、樅、栂、五葉松など巨木らが立ち並ぶ深山であった。 ◆山頂に出る今は標高1108.1mの三辻山山頂に家から2時間半で立つ事が出来る。それも人間社会と共に変わってゆく余暇の過ごし方なんだろうと思う。…

処暑に入る三辻独り遊山 森は母

久しぶりだなぁ。。。 ネズミ目リス科の哺乳類の総称。ニホンリス。森林に生息し木の実や葉、昆虫などを食べる。小枝や葉を集め枝の間に巣を作る。日本特産。 ◆森の記憶リスがあまり人を恐れないのは先人が捕らえることなく共に暮らしてきたためだと私は思う…

処暑に入る三辻独り遊山 はな筏

ハナイカダが実を落とした。 山地に自生するミズキ科の落葉低木。葉の上面中央の小花を乗せた筏に見立てる。初秋に球形黒色の果実を結ぶ。若葉は食用。 ◆国有林に入る 山道は杉檜の植林から始まりこの山域が隆起したことを示す大きな転石が所々に座っている…

処暑に入る三辻独り遊山 猪独活

ハエ科アブ目のイヨシロオビアブ 北海道から九州まで中山から高山まで生息。沢筋などに多く8月頃人などにたかって吸血する。 噛まれると痛いが長く腫れることはない。 ◆登り口 ほぼ無風の静かな登り口。気温23度だが湿気が落ち着き気持ちよく汗を流せそうだ…

処暑に入る三辻独り遊山 秋の天

再び低気圧や前線が日本列島を通過するため全国的に雨の降るところが多くなる。 ◆空を観る前線が通過し北側に入る地域ではカラッとした空気に入れ替わり秋らしさを感じることも出来そうだ。 二十四節気は処暑に入り夏と秋を行き来しながら季節は順調にすすん…

立秋の三辻山遊山 秋隣

「栗も落ちゆうで」 これは虫がはいったか。樹々はそれを正確に見分けて摘果しているから凄いよなぁ。 ◆遊山の終わり 祭の疲れもすっかり解れて天気ももってくれてよかったな。 さあ 帰ろうか。 ◆かえり道 「SDGs」の次なる「エシカル消費」とは「倫理的」「…

立秋の三辻山遊山 落葉

山道は山頂直下に設けられた今は草木に埋もれた昭和の園地に至る。 一休みしていこう。 ◆赤良木園地 「街では涼しい気温やろうね」 標高約1100m三辻山直下25℃は人間が暑くも寒くも感じない気温で昼寝するにはちょうどだと思う。 今年の落葉が目立ってきた。…

立秋の三辻山遊山 秋天

昭和42年自然休養林に指定され広場として整備された杖塚に上がる。この時の風は強くはなかったが掻いた汗が気持ちよく感じていた。 ◆空を観るところ 「祭でたるばぁ掻いたきよ」 そんなことだろうと思う。 温かい人生を過ごすためにも汗腺を鍛えることは大切…

立秋の三辻山遊山 山虻

「ヒオウギやね」 山野に自生するアヤメ科の多年草の花。8月頃放射状に開く花が咲き長く扇状に広がる葉が宮廷人の檜扇に似ていることが名の由来。 ◆登り口 「ブヨはおらんね」 登り口の気温は24度で微風。テジロ(虻の仲間)はいるが私はブヨ以外はあまり気…

tochikoな山歩き 草紫陽花

かよう道のずっと足元に葉を広げていた草紫陽花が咲きました。 ==2022年4月== かようごとに少しずつ葉を広げ茂って行く姿に花の時期を忘れそうになっていましたが 紫陽花だったと再認識 季節が巡って気づくのもまた良いよね。 ツクバネソウも花から実に …

立秋の三辻山遊山 山霧

台風8号は東日本に上陸の予想で東日本や東北の太平洋側は強風雨に注意。また西日本は湿った空気が流れ込みそう。 ◆空を見る 今回の台風は風より雨。南側に雨雲域を持っているが発達すれば西側にも雲を巻き込み前線を刺激し四国も雨が降るかも。 二十四節気…

秋来る加持ヶ峰の遊山 秋風

古の修験場真名井の滝の左岸の岩に架かる鎖場を登る。かつて人の域はここまでで奥は神の領域だったと私は思う。 ◆大岩の上 滝頭の上の短い滝には岩間に堆積した土砂が造った日本庭園の様な釜がある。 いい感じになったなぁ 木段が敷かれた急登を登る山道は真…

秋来る加持ヶ峰の遊山 大樹

梶ヶ森8合目にある歴史を1300年溯る定福寺奥の院の深緑に鎮座する佇まいが長い時を刻む。 ◆信仰の場 いつも軒下をお借りする遍照院は定福寺の修験者の宿坊とし建てられ昭和の頃ユースホステルとして賑わった。 人間はどんどん変わるものだ。 奥ノ院の上流に…

秋来る加持ヶ峰の遊山 葉月

「モミジガサが咲きはじめた」 キク科の多年草。若芽は山菜の「しとぎ」山地の林下に自生する葉は大きく掌状中裂夏に帯紫白色の細長い頭状花を総状花序に開く。 ◆滝頭に上がる 「涼しくなった」 山道は滝を成す大岩を登る。滝頭に近づき沢風が吹き始めた。 …

秋来る加持ヶ峰の遊山 油蝉

雲の流れは早くなかった。雲間の空には上層の雲はなくまだ雲のぶつかりはないようだ。 ◆登り口 登り口の気温は24度。太平洋高気圧の縁を添って北西から流れ込む暖湿流がこの山に届いているのだろう。 ◆杉林に入る 登り始めに咲いていた竹似草など夏草は葉色…

秋来る加持ヶ峰の遊山 積雲

西日本は異なる向きの風の衝突や湿った風が流れ込み大気の状態が不安定。局地的に雨雲が発達し雷雨のおそれもある。 ◆空を観る 日本付近はオホーツク海高気圧と南海の太平洋高気圧のせめぎ合いの場で前線は南下したが引き続き九州方面から暖湿気が流入し寒気…

夏終る三辻山の遊山 滴る

「ウバユリも咲くねぇ」 山野に生ずるユリ科の大形多年草。茎は直立して中ほどに5~6葉をつけ7月頃緑白色の花を横向きに開く。 ◆森の中のもう一つの森 三辻山のまほらに入る。この森の平坦地は囀りも多く空気が他と違うように感じる。 さて 帰ってもうか。 ◆…

夏終る三辻山の遊山 万緑

「涼しいねぇ」 この時雨は止んでいたが森の樹々から滴が落ちていて古い東屋の下で一休みした。 ◆屋根の下 雫も霧も肌で気化して運動による放熱を冷まし発汗も抑えるから給水が少なくて済むが炎天下の稜線ではそうはいかない。 ◆森の下 三辻山が東に下ろす尾…

夏終る三辻山の遊山 俄雨

昭和42年自然休養林に指定され広場として整備された杖塚に上がる。このサツキなど植えられた植栽も次第に自然の草木に吞まれつつある。 ◆雲を観る 空の雲はまだ明るく南から足早に流れていた。 風が強くなった 先を急ごうか。 ◆峠に下る 古の峠に下る杣道に…

夏終る三辻山の遊山 雨間

ノリウツギの花が終わりを迎えススキが若葉を伸ばし始めていた。 和紙の糊をとるユキノシタ科の落葉低木。夏にアジサイに似た少数の花をつける。 ◆静かなこと 誰も来んわなぁ。。。 静かな登り口の気温は22度。この時期としては平均的だが雨上がりの風で涼し…

tochikoな山歩き 傘と雲

登山口までの時間も短く家から近くに涼しく歩ける場所があるのは本当に有り難い 流れる雲を追いかけたり見送ったりしながら始まったかよう道は 雲と雲の切れ間に空を眺め雲の重なりで雨止み待ちをしながら 雨を受け揺れる木々の葉と一緒にあえて傘を差さずに…

夏終る三辻山の遊山 台風

台風は東シナ海を北寄りに進む。西日本は湿った空気の流れ込むため太平洋側は強雨や雷雨に注意が必要だ。 ◆空を見る 今回の台風が引き込む雨雲は断片的な塊となって南から流れ込む。 一所で強雨になっても長くはない。 よっし! 今日はこっちやな。 ◆川を遡…

大暑に入る加持ヶ峰の遊山 青苔

「涼しいで!!」 この地形を成し聳える大岩を削る様に落差12mを下る滝は。深山に相応しい風景だと思う。 ◆清水下る 神聖な井戸の意「真名井」と名付けられた滝水は時をも刻むように思う。 それを見定めた先人が行場とした滝の左岸に架かる階段を登り滝頭に…

大暑に入る加持ヶ峰の遊山 緑蔭

「はい 今年の胡桃」 クルミ科の落葉高木の実。日本は鬼胡桃で山野の川沿いに生える。実の中の子葉の部分は栄養価が高く美味。 ◆古の宿坊から 梶ヶ森8合目にある遍照院から観る木間の雲は足早に北から南向けに流れ天気の回復を告げていた。 「今日の風は 秋…