猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

穀雨の奥物部遊山 散る桜

tochikoが楽しみにしている山桜の開花に今年は遅れたようで広げたばかりの葉桜が迎えてくれた。 これが今年の一期一会だろうな。 ◆葉桜のこと かつて奥物部の春は「一目三千本」と言われた山桜の開花で始まっていた。しかしそれは戦後の木材需要期にこの森が…

tochikoな日常 結ぶ

その場所は感動するほどの眩しい緑でした。 結んでいた糸ももしかしたらほどけてしまうかもしれない 力を合わせ固く結んだ結び目がほどけないように 海に向かって流れる川の水も高いところから低いところに流れるしかないのだけれどいくつもの支流が集まるよ…

穀雨の奥物部遊山 山笑ふ

「咲き始めやったき ここの山桜は終わったね」 2週間ですっかり若葉に覆われた。 あの後の雨でずいぶん進んだな。 ◆静かなこと 誰もいない静かな登り口は16℃。空は薄い雲が風と共に静かに流れて林道歩きには最適だろうな。 ◆芽吹くこと 「若葉に越冬芽の赤…

穀雨の奥物部遊山 藤の房

低気圧から伸びる前線が北日本を通過し東シナ海から新たな前線が西日本に接近する。 西から雨が降り出すが四国は午後かなぁ。 ◆空を観る昨年からの偏西風蛇行は北上したがまだ寒気は北日本まで落ち込んでいて寒気と暖気が押し合い空読みが難しい。 ◆川を遡る…

晩春の笹ヶ峰遊山 春空

標高1,525mにある丸山荘は1933年に開業した250人収容できる四国最大級の古い山小屋だった。 ◆学舎のこと ただ頂だけを目指していた若い私の足を止めてくれたのが笹ヶ峰8合目にある丸山荘を管理していた伊藤さんご夫妻だった。 そのご夫婦のお人柄に惹かれ年…

晩春の笹ヶ峰遊山 春山

お父さんと架けた橋を渡る。あれから何年経ったのだろうか。しかしこの日手入れの跡をみて今も使われている事が嬉しかった。 ◆変わらぬこと 標高約1,200mの宿からブナなど亜寒帯の森に入る。この森は石鎚山系では少ないなだらかな地形の森歩きとなる。 「こ…

晩春の笹ヶ峰遊山 春鳥

「あれが又兵衛岳」 盗賊の又兵衛が隠れ住んだお母さんから聞いた言い伝え。 ◆登山道のこと 河原を上がった山道は再び植林帯の急な登りに入る。山小屋がある登山道の手入れは小屋が行い公が入る事は希だ。 ◆見上げること 「頂上に霧氷が見える」 稜線に僅か…

tochikoな山歩き 繋ぐ

そこに行く道は雪解け水の流れる沢音と姿の見えない鳥の囀りに包まれていました。 この時期は別の道から登ることが多かったから朝陽の角度さえ新鮮に感じます。 時は後戻りできない後戻りしてはいけない それだけ長い年月が過ぎても同じ道をこうして笑いなが…

晩春の笹ヶ峰遊山 春光

下津池で国道を別れ止呂峡を溯る林道に入りY'sたちと落ち合う。 ◆分け入る 山道は加茂川の支流吉居川を溯り源流域となる笹ヶ峰の山域に分け入る。 ◆花のこと 「ミツバツツジが咲いた」 ツツジ科の落葉低木。日本中部の山地に生じ、春に若葉に先立ち紅紫色の…

晩春の笹ヶ峰遊山 惜春

台風1号は日本を離れて本州付近は高気圧に覆われるため広範囲で晴れる以外何もない休日。 ◆空を観る今冬の極端な偏西風の蛇行は北上し日本は太平洋高気圧が優勢になるがまだ安心するには早いかもしれない。 ◆川を遡る 「今朝は冷えたね」 快晴が約束された休…

清明の奥物部遊山 春めく

林野庁は樹齢300年と言い友人の木工作家は400年と言うtochikoが30年通った栃の大木。 ◆Mothertree 「大きい樹の下には 他の木は生えんき」 と杣が言う大木の根元にはかつて山芍薬のお花畑があった。 昼は古巣に帰るかな。 「今日はあそこがいいね」 ◆腰を下…

清明の奥物部遊山 岩清水

杣が架けた橋を渡って白髪山からカヤハゲに入る。年間降雨量全国1位の高知県は河川も多く渓は無数に流れている。 ◆渓を渡るその雨水は渓を下り土砂を運び広大な山麓を形成し多くの命を養い高知の植生は亜寒帯から暖温帯まで3,170 分類群も日本一の数となる。…

清明の奥物部遊山 春の光

陽が高くなり陽射しが変わり芽吹く前の細かい枝の全てが輝くこの時期だけの美しい一期一会。 ◆春の光 去年はこの頃満開だったtochikoが期待していた山桜はまだ芽が膨らむ様子もなかった。 「まっいいか!」だな。 ◆鳥の羽 登り口から聞こえていた囀りがこの…

tochikoな山歩き 至る

芽吹きを迎えたかよう道目的地はMothertree 林道から見える対岸の木々も越冬芽が膨らみ紅色が濃くなっているのがわかります。 野鳥たちもペアを見かけるようになりコガラは近づいても警戒する様子もありません。 一昨年コガラの巣づくりをしていた巣穴は昨年…

清明の奥物部遊山 すみれ

奥物部の森は快晴下にあり放射冷却で下がっても10℃と春らしい気温になってきた。 ◆静かなこと 「今日も誰もいない」 この山域は北面にあたる祖谷側から上がる人が多い。 高知側は静かでいいな。 ◆分け入る 「これは咲きはじめ」 いつもの林道で真っ先に咲く…

清明の奥物部遊山 山霞む

本州付近は移動性高気圧の通り道となり広範囲で日差しが届くところが多くなる。北海道は南高北低の気圧配置となって南から暖かな空気が入り雨が降りやすい。 ◆空を観る南海に発生した台風1号はゆっくり北上しブレはあるが日本の南海上を抜けそうだがちょうど…

春分の三辻山遊山 椿落つ

所々に石積みが残るこの道がかつて木地師の道であったことをこの石積みと山桜が伝えてくれる。 ◆森の中のもう一つの森 「やっぱり ここは鳥が多いね」 私がその山域でまほらと思うところはいずれもかつての人の関わりを感じる。 例えば鳥はその姿ではなく鳴…

春分の三辻山遊山 春の雲

「やっぱりまだ早いねぇ」 tochikoが毎年楽しみにしている深山の山桜を根元から見上げても越冬芽が膨らんでいる様子はない。 ◆赤良木園地 山道は山頂直下にある忘れられた昭和の園地に下った。 また次の楽しみが増えたと言うことだろうな。 一本は山頂でしょ…

春分の三辻山遊山 蠟弁花

「満開やね!」 自然休養林広場として整備された杖塚にあがり春の陽射しの中に出る。 流石に先回の残雪は溶けたな。 ◆土佐水木マンサク科の落葉低木 蠟弁花。高知県の蛇紋岩地帯にのみ自生することからこの名がある。花は三~四月に葉に先立って開花。 「気…

tochikoな山歩き 春の道

今頃どんな風景かなぁ 今年はいつもと違う春を迎えています。 振り返れば瞬きのように過ぎた数年間そしてまた、新たなかよう道が始まりました。 桜の色は春の色山肌にに花を生けるように輝く色が 三辻山にかよう道にも現れました。 藪の中で偶然出会ったルリ…

春分の三辻山遊山 木の芽

「今日も静かやね」 登り口の気温は3℃で先週より10℃低く今春の三寒四温の激しさを感じる。 ◆春の芽吹き 「クロモジが咲きはじめた」 登り口は日当たりが良いからなぁ。 どんな年毎の変化があろうとも草木は今年も春に移ろっている。 ◆分け入る 登り始めは昭…

春分の三辻山遊山 花曇り

この時期では強い寒気が南下し3回目の寒の戻りとなった翌日には寒気は影響を残し東海へ抜けてゆき晴れる四国は放射冷却で冷えそうだな。 ◆空を観る先鋒寒気が東海上に抜け本体が南下。北日本を中心に雪をもたらせた後も4回目になる?寒気が北極で発達中だが…

雨には雨の遊山 洋食屋

「お待たせしました。 どうぞお入り下さい」 通う山の遊山のあとは馴染みの洋食屋さんを訪れた。 ◆通うこと もう3年になるだろうか。閉店する馴染みの店の板長に紹介されてから毎月通う洋食屋も私達の大切な遊山の一つになった。 ◆夢を持つこと 「私だけが…

雨には雨の遊山 家具屋

「3月は引越時期やき 家具が安いと助かるね」 注文していた家具の支払いに馴染みの家具屋さんを訪れた。 ◆セール中 「すごい人やね!!」 ちょうどセール初日で駐車場も満車状態だった。 いいことだと思うな。 ◆伝統のこと 昨今の家具、衣類や登山用品など…

雨には雨の遊山 春の雨

前線を伴った低気圧が発達し日本海や本州南岸を北東に進み本州付近は雨風の強まりに注意が必要。特に太平洋側は大雨になるかもなぁ。 ◆三寒四温気象では春になる3月に入っても周期的に強い寒気が四国沖まで下り2回目の寒の戻りが収まったこの後また4月頭に3…