猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 芽ざす

かよう奥物部の道緑の木々から望む対岸の淡い色が美しい 下草の中でアワフキムシの幼虫が隠れている泡を見つけました。 昆虫も活動を開始したようやね。 小さな沢の側にあるトチノキはまだ幼木のため芽吹きも早い 冬芽から飛び出した大きな葉は太陽の光を受…

穀雨の奥物部の遊山 藤の花

本州は移動性高気圧に覆われるが西日本太平洋側は高気圧の縁を流れる湿った空気の影響でニワカ雨の可能性がある。 ◆空を観る この高気圧の背後には上空5500mに-30℃の寒気が控えGW中も油断できない状況だろうなぁ。 節が穀雨に入った週末午後の不安定な天候…

雨上がる三辻遊山 鎮

山道が南に向かえば風が止み三辻山を南に巻く山道に交わる。山の北と南では気温が5℃位は変わる。 ◆若葉の道 これから山道は稜線を追い高木はまだ根を張らず日当たりもいい中低木の林の芽吹きも早かった。 ◆野花の道 この稜線には日当たりと水はけが良い場所…

雨上がる三辻遊山 結

山頂は北斜面から風が吹き上がっていた。 汗も引いたし森に下ろう。 ◆自然の森 三辻山北斜面を回る山道は自然に生えた木々に囲まれている。 「やっぱりいい山だわ」 土の感触が気持ちいいですね。 この日高木はまだ早いが中低木の若葉が輝いていた。 ◆調和す…

雨上がる三辻遊山 転

峠でミツバツツジに会う。 ツツジ科ツツジ属の落葉低木。関東から西日本の太平洋側に分布し主にやせた尾根や岩場に生育する。 ◆近道に入る 峠から植林を登り返す三辻山への近道に分け入った。 「ここは最初迷いましたよ」 ◆植林に咲く 三辻山の西斜面にある…

雨上がる三辻遊山 承

「花曇りでちょうどいい」 北からの雲は流れが早く毛羽立ち雲底が黒い冬のもの。雲は筋状に流れ時々陽が射す。 ◆花曇り 「花期が長いね」 オンツツジはまだ多く蕾をつけこれからしばらく楽しめそうだ。 今年はどこも躑躅の花が多い。 植林を抜けた雑木林は若…

tochikoな山歩き 萌黄いろ

萌黄いろは 春先の燃え立つような若葉の色 一週間空けて訪れた三辻山は7日前には見られなかった若葉が燃え立つような色で迎えてくれました。 若葉のトンネルで先頭を歩くかおさんはここに花が咲いているよと教えてくれる♪ その度にかがんで寝そべってスミレ…

雨上がる三辻遊山 起

低気圧と前線の日本通過による南からの湿った空気がもたらせた雨も大陸から移動性高気圧が西から張り出し四国の天気は次第に回復に向かう。 ◆空を観るただ晴れるとは言え上空5500mに流れ込む-30℃の寒気の影響による強い風や天候の急変に注意を要する。 ◆臨…

河童の日々遊山 くらしとみどり

家の中で過ごす時間が多くなった今 改めて暮らしに植物を取り入れてみませんか。 植物という生き物を育てて楽しむ。 ◆山に行かない休日 コロナ前から「密」が苦手な私。山に行かなかった休日はtochikoと友人の営むギャラリーの企画展を訪れた。 ◆緑のある暮…

清明の三辻山遊山 春光

「飛行雲を背景に・・・」 tochikoの真似して撮ったシロモジ。芳香があるクスノキ科の落葉低木。葉に先だって淡黄色の小花を開く。 ◆花咲くこと 山道は日当たりの良い南斜面に周り風がピタリと止んだ。高度差により風が吹き上がる稜線の特に春先は北と南側で…

清明の三辻山遊山 春空

「まだ早かったねぇ」 私達が期待していた山桜はまだ芽吹きも迎えていなかった。 ◆一期一会のこと 三辻山の自然林は北斜面に広がっているため日当たりが少なく雪解けも遅い。 次の楽しみやね。 ◆物見遊山のこと 私達は山頂に拘りはなく四季折々その日の天候…

清明の三辻山遊山 春日

薄暗い杉林を抜け春陽射しが注ぐ雑木林に入り芽吹いたばかりの若葉が光る。 「ここらにオンツツジが・・・」 ◆芽吹くこと 「ほら!咲いちゅう」 山地に自生するツツジ科の落葉低木。分布は太平洋側の夏雨の多い地域に標高1,000 m まで幅広い気温帯に生育する…

tochikoな山歩き 春緑

どこまでも見渡せそうなほど澄んだ空気の朝でした。 遙か西方の山や南の海がとても近くに見えました。 雨の後の晴れ日は緑がとても生き生きと踊るように葉を広げ 道ばたには昨年見つけた同じ花たちが競うように咲いていました。 尾根道で出会った黄色のシロ…

清明の三辻山遊山 葉桜

高気圧が張り出して穏やかな天気となるところが多く先日の雨で芽吹きもすすんだろう。 ◆空のこと 北日本に雪を降らせた上空1500mの寒気は北上するが朝は放射冷却によりこの春一番の冷え込みになるかもしれない。 ◆川を遡る 「水張ったね」 土佐で田植が始ま…

春雨の奥物部の森 結

鳥の囀りと共に陽が下る。それは雨上がりを予知するでなく雨雲の様子が解る何らかの手段を鳥が持っている様に私は感じている。 ◆鳥曇 昨夜から雨雲レーダーを眺めて奥物部の森の雨の降り方を予測していた。ひょっとしたらこの森に棲む鳥たちも私と同じ画像を…

春雨の奥物部の森 転

登り口の山桜も満開だった。 関東より西部の山地に自生する。春に赤みを帯びた葉と同時に白い花をつける。古来詩歌に詠まれてきた桜はこの山桜が多い。 ◆傘を差すこと 「ソフトシェルで大丈夫やろう」 この予報で誰もいない霧に覆われた登り口は気温11℃。ま…

春雨の奥物部の森 承

霧の雫を纏う通草の花が美しい。 アケビ科の蔓性落葉低木の花。四月ごろ新葉とともに淡紫色の花が咲く。日本原産で本州・九州・四国の山野に自生。 ◆雲深し通草の花の雨ためて 安藤甦浪 「春紅葉の始まりやね」 まだ標高が低い森の入口は樹々の芽吹きが始ま…

春雨の奥物部の森 起

四国は北西から前線が南下西から低気圧の影響を受け始める。前線の通過でやや冷たい空気が南下するが前週末の様な春の嵐にはならないだろう。 ◆雨の休日 この頃の雨は森には恵みで木々の芽吹きや開花がすすむ。そんな変化の風景を期待してtochikoと奥物部の…

tochikoな山歩き 花と滴

目や肌で感じられないほど細い霧雨が降っていました。 林道脇に咲いていた山桜の葉の上を転がるように滴が流れ 粒になって落ちる 想像どおりの見たかった風景が待ってくれていました。 これも晴天では出会えない風景 行く先の少しおどろおどろしい暗さも今日…

春分の三ツ辻山遊山 鳥帰る

山桜はまだ早かった。 山地に自生するバラ科の高木。葉は卵形で若葉は赤褐色。4月頃新葉とともに白花を開く。 ◆山桜 三辻山の自然林は北斜面にあり気温は低い。ここの花見は4月中頃かな。 ◆極相林 この森はアカガシとブナ暖温帯と冷温帯樹木の混生林で冬も葉…

春分の三ツ辻山遊山 風光る

薄暗い杉の植林を抜け山道は明るい雑木林に入る。 「風が変わるね」 空気も変わった様に感じる。 ◆赤良木園地 山道が下りはじめれば忘れられた赤良木園地の錆びた東屋の屋根が現れる。 ◆頂の風 「頂上行くろう?」 この天気で行かない手はないね。山頂は10分…

春分の三ツ辻山遊山 春の日

トサミズキも満開だ。 マンサク科の落葉低木の花。高知県の蛇紋岩地帯にのみ自生することからこの名がある。 ◆杖を立てる 自然休養林広場として整備された杖塚にあがり春の陽射しの中に出る。風も穏やかで気温も程よく汗も掻かない。 「気持ちえいね」 ほん…

春分の三ツ辻山遊山 木の芽

この頃はキブシが目立つ。 山地に生ずるキブシ科の落葉小高木。春に葉に先立ち多数の黄色花を穂状に垂らす。果実を黒色染料とし、材は杖・柄・楊枝などとする。 ◆静かなこと 私達だけの登り口の気温が11℃。家を発つとき空を覆っていた雲は開き眩しい春の陽が…

tochikoな山歩き 花陽

この道もかよう道になったね。 昨年見つけた県道脇の桜 今年も間に合いました。 朝陽を受ける桜の木の向こうには里人の暮らしがあります。 そして次のお気に入りの場所でもうっすらと芽吹く木々の間に山桜が咲き始めていました。 午前中の短い山歩きですが足…