猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小満のヌル谷の遊山 森に入る

林道の終点手前で渓へ下る山道にはいり奥物部の森に分け入った。 ◆長笹谷へ下る ここまでの林道はウコギ科や蕗、イタドリなど山菜の宝庫で森に入ればキノコが沢山採れていた。 その森は15年前から変わり始めたが別の命が根ざし始めたように感じていて私は余…

小満のヌル谷の遊山 分け入る

この日空気が澄んでいたのは夏の陽射しではなく大陸の空気の影響で稜線の上にいる雲は薄いが雲底は暗くやはり不安定になると考えた方がいい。 ◆空のこと GW頃に多いこの気象現象は気象遭難が発生する要因となり色々ある天気予報など頼りせずに自ら判断出来る…

tochikoな山歩き 森に満ちる

森が目覚め始めた頃たまたま見つけたコガラの巣作り 通ううち森はだんだんと命に満ち始め コガラの巣を囲む木々も緑濃くなってきました 小さくなった空を見上げこのどこかに巣の主が居ることを期待して探すと 会えました! ヒューイヒュー ツツピー・・・ 番…

小満のヌル谷の遊山 川を遡る

南西諸島付近に停滞する梅雨前線はやや北上し四国は高気圧の縁に入り晴れるが午後はやや不安定になりそうで上空には弱い寒気も下がって来た。 ◆空を観る 山頂で星を見ながら晩酌と考えた週末は奥物部の森に幾つかある居場所のどこかに変更し森で泊まりだから…

雨上がりの赤良木峠 三辻の森

三辻山に多い石楠花はツツジ科の常緑低木。晩春から初夏にかけて枝先に鐘形の花が二~十数個集まって咲く。 ◆静かなところ 「三辻は穴場やき」 杖塚で出会った方が言っていて私たちもそう感じている。 ◆若い森 三辻山頂上北側の森はブナが生きる亜寒帯の森だ…

雨上がりの赤良木峠 峠道の森

さて どうするかな。 今期は赤良木峠の変化を追っている。工石山はスルーして尾根に上がろうや。 ◆近道 自然公園として整備された山域は様々なルートが拓かれていてそれぞれの体力や目的に合わせた山歩きを楽しむことが出来る。 「石楠花に着いちゅうがなに…

雨上がりの赤良木峠 工石の森

「今年は ツツジが多いろうかねぇ」 杖塚で休憩中も登山者と情報交換を行うことが出来た。 ◆杖塚の空 この自粛要請期間中は街の空気はギスギスしていた。病に苦しむ者に石を投じる者もいた。 しかしそんな空気はここにはない。 姿の見えない鳥たちだけが 重…

雨上がりの赤良木峠 分け入る

登り口の気温は今季一番だが天候が変化する風が森に吹き上がり新しいウエアのテストにはちょうど良い。 ◆最初の週末 高知県内は外出自粛要請が解除されこの日まだ少ないが登山者も訪れはじめそれぞれ明るく挨拶を交わしている。 そんな山を愛するものを迎え…

tochikoのかよう道 青嵐

日ごとに上昇する気温に合わせ万物の成長著しい時期 3月から通った近郊の山も緑がくっきりと色濃くなってきました。 = 4月の道 = かようからこそ見える風景 色濃くなった緑に負けまいと存在感を増す花々にも あらゆる生命が満ち始めていました。 かよいは…

雨上がりの赤良木峠 空木咲く

低気圧と前線が西から東日本を通過し各地で雨を降らせた低気圧が離れてゆき雨は次第にやみ天気は回復に向かう。 ◆空を観る 前日は前線が引き込む暖気で四国山地南斜面の雨量は多かったろう。ここは林道への落石など考えて国道から近い山を訪れることとした。…

立夏に入る奥物部遊山 鎮

姿の見えない 鳥たちの正体は 水なのかもしれない =nurimono=◆日向ぼこ ナロに帰って昼にした。南西に開けた森のナロ地は陽射しと共に穏やかな時が流れる。 Enyaさんでも聞こうか。 このカレー まじ旨っ!! ◆昼寝覚 この前見つけた小雀の巣を観察していた…

立夏に入る奥物部遊山 結

◆ヌル谷のナロ 長笹谷を渡りカヤハゲの尾根を登り返し奥物部の森深く分け入る。 ◆居場所 長笹谷の枝沢ヌル谷が造った森の平坦地も私達のテン場の一つ。 鹿が集まり風景は変わったが毒があるため鹿が嫌うバイケイソウは今年も元気に若葉を見せてくれた。 ◆Mot…

立夏に入る奥物部遊山 転

芽吹きが始まると森の空気が変わる。長い冬の眠りから目覚めた木々が深呼吸している様な清々しい空気に変わる。 ◆命輝く 「渡り」が始まったようで冬いなくなった囀りが帰って来た。この渡りは新たな命を運んでくる。 実はこの森は 鳥たちに守られているらし…

立夏に入る奥物部遊山 承

中内台から見た奥物部の森は思ったより芽吹きが進んでいない様で通い続ける大樹に会いに行くこととした。 ◆分け入る 高知県は不要不急の外出自粛は5月6日をもって解除となったが他県との往来の自粛はまだ継続とのことでその趣旨を踏まえた行動は必要だろう…

tochikoな日常 立夏の風

夏の始まりのかよう道風が緑に変わってきました。 いつも気になっている国道沿いの栃の木も花穂を立ち上げています。 ちゃんと川沿いを選んじゅうね。 山歩きでは冬眠していたミミズが地上に這い出し ←土佐ではカンタロウと呼びます 鳥の囀りと共に緑の風に…

立夏に入る奥物部遊山 起

日本付近を高気圧が通過し晴れる地域が多くなるが湿った空気の影響を受けて午後は大気が再び不安定になる。 ◆雨上がり 前線が抜けた休日。変化の風景を追っている奥物部の森を訪れた。 ◆川を遡る R195で物部川を溯る。昨日までの不安定な天候はいったん落ち…

三辻山遊山 山わらう

春の陽射しに若葉が萌える杖塚から赤良木峠にいったん下り今春変化を追う森に向かう。 ◆赤良木峠 かつて土佐北方の本山郷と土佐藩城下を結んだ峠に立つ。ここは採掘で開けた風景がある。 ◆三辻山に登る 今日も頂への近道を上がった。 植林に入って程なく冷温…

三辻山遊山 陽だまり

移動性高気圧の影響で東北南部から九州の広範囲で晴天。四国は結構気温が上がりそう。 ◆運動と日光浴 高知県発出のGW期間中のお願いとして「県境を越える往来」と「行楽地への外出」この二つが加わった事は当然の流れだろうなぁ。 そんな休日は人が集まる処…

忘れられた杣の道遊山 帰る処

木の芽吹きには水が必要でいつもこの時期は雪解け水が溢れるが今冬雪が少なく今後の雨に期待したい。 ◆深く分け入る 今日は地図から消えたかつて杣人が炭焼きなどに使った山麓の道に分け入ることとした。 ◆三ツ葉躑躅 「咲いちゅう 咲いちゅう 今がちょうど…

忘れられた杣の道遊山 萌ゆる

30年間通い続ける奥物部の森は山道は勿論沢という沢も入り尽くし歩いていない所はないとも言える山域。 ◆若葉 今はその長い経験の中で選んだ道を季節を変えて訪れ変化に目を向ける道を歩いている。 なかでも春に芽吹いた木々が新葉を拡げるさまは最も美しい…

tochikoな山歩き 始鳴

メインのルートから外れたいつもの場所に駐車すると ヒィーー ヒィーーとトラツグミ(鵺:ヌエ)が鳴いていました。 朝夕や曇りで鳴きますが薄陽が射す林道で珍しくその姿に出会うことができました。 何年ぶりでしょう。 そして ヌル谷で見つけたコガラの巣…

忘れられた杣の道遊山 還る時

西から張り出す大陸の高気圧に覆われ四国は穏やかに晴れるだろう。 ◆時を遡る 気温が上がる前の休日はtochikoと共に通い続ける山懐に帰ることとした。 今年も田起しがはじまった物部川沿いの棚田の風景は街のモヤモヤを忘れさせてくれる。 ◆郷に入る かつて…

穀雨の加持の山遊山 稜の道

源流に溯る沢を離れ大岩に架かる階段を登りなだらかな頂上部の稜線に出る。 ◆稜線に乗る 稜線の土壌が少ない処は笹や躑躅など中低木が根を張り山道はトンネルの様になっている。 コガラの羽やと思う。 ◆山毛欅のこと 尾根をそれた山道は山毛欅が生きる冷温帯…

穀雨の加持の山遊山 祈る道

梶ヶ森の中腹(標高1100m)に定福寺の奥の院がある。かつて梶ヶ森は「加持ヶ峰」と呼ばれ若い弘法大師が修行したと伝えられる。 ◆目的の地 広辞苑で「自粛」とは自分で自分の行いをつつしむこと。それは他に強制するものではないが日本人の殆どは現状を弁え…

穀雨の加持の山遊山 陽の道

龍王の滝を巻く山道を歩き滝頭に上がる。ここから森は自然林となる。 ◆滝頭に上がる 眼下に滝頭の釜が見えしばらく山道は沢の音に包まれる。 ◆日向ぼこ =nurimono= 姿は見えないけれど あまりにたくさんの 小鳥たちがやってきて 春の唄を歌いはじめる 風の…

穀雨の加持の山遊山 水の音

龍王口から頂を望む。ここ数日四国にも寒波が下り森の目覚めは一時止まったかな。 ◆静かなとき 標高920mの登り口はいつものように静かなもので下界の騒動を忘れさせてくれる。 ◆目覚め 人工林からはじまる山道に射す僅かな陽射しが明るくなった。 たくさんの…