猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoのかよう道 若菜色

木々が萌え立つかよう道 助手席にカメラを置きいつもより早起きして出掛けたくなります このような緑色に出会ったことがあったでしょうかこの木々たちは鳥が運び生き長らえた種で寄り添っています。 いつもの場所でも新たな感動を与えてくれるかよう道 少し…

穀雨の加持の山遊山 ゆく道

前線を伴った低気圧が日本海を東進。関東から西の太平洋側は高気圧圏内で四国は終日穏やかに晴れるだろう。 その後は低気圧や前線と高気圧が次々と通過して天気は周期的に変化するが5月に入れば太平洋の暖気に覆われ始めその時期らしい気温になる。 ◆祈りの…

穀雨に入る峠の遊山 鎮

ミツバツツジが咲きはじめた。 三ツ葉躑躅 ツツジ科の落葉低木。日本中部の山地に生じ葉は菱形で3枚輪生。春に若葉に先立ち紅紫色の美花を開く。 ◆尾根の細道 この山域にはツツジの名所があると言う。久しぶりの初めての山は面白い。 ◆黒滝峰へ 赤良木と樫山…

穀雨に入る峠の遊山 結

森には多くの囀りが響き中には聞き慣れない囀りもあり鳥の渡りが始まったようだ。 ◆香るとき 「ヤマシキミ満開やね」 森の大地を覆う地味な花だが観れば可愛い花が寄り集まっている。 「樒も咲いちゅうで」 毒性で知られるシキミはワクチン「タミフル」の原…

穀雨に入る峠の遊山 転

広場として整備された杖塚でザックを下ろし一休みした。ここから峠への別れ道が始まる。 ◆杖塚 南向きで暖かい杖塚は春の花木は盛りを過ぎてこれから若葉の風景に移ろう。 ◆赤良木峠 杖塚から稜線の道を東に下り人の往来が絶えた古の峠に出る。 東日本に進ん…

穀雨に入る峠の遊山 承

「当分の間休ませて頂きます」 山里の真面目な納税者にも影響が及ぶ自粛要請にきちんと対峙する施策をいまの為政者方々に強く求めたい。 ◆静かさ いつもの登山口も静かだった。今は新型コロナウィルスの長期戦に備える免疫力を落とさない体力維持などのため…

tochikoな山歩き 春の雨のち

自宅から北へ25km。 北山の峠道からは来た道と太平洋が見えます。 それは海と山の國土佐を感じる風景 聞こえるのは鳥のさえずりと風の音だけ。 いつもの静かな峠道は小さな花たちが来る春の賑わいを告げていました。 北斜面の木々は陽当たりも悪く芽吹きを…

穀雨に入る峠の遊山 起

東に進む低気圧前線が発達しながら本州を通過し西から雨のエリアが広がるが西日本は天気の回復は早そうだ。 ◆空を観る 四国は早朝から晴れのエリアに入りそうだが低気圧通過後に吹き返す北からの寒風に注意を要するだろう。 翌朝高知内の強い雨は止んで予想…

清明の奥物部遊山 大樹

ナロの日向で腰を下ろして休んだのち再び森深く分け入った。 ◆森の懐へ 四国は標高1200mを越えればブナ達が生きる冷温帯の森に入りその奥にtochikoの森の母がいる。 ◆母の懐へ ヌル谷の清流出流ところに樹齢600年と言われる栃の老木がありその根元は不思議な…

清明の奥物部遊山 山懐

渓の間が狭まって再び陽が陰ってきたらこの林道の終点は近い。 ◆渓へ下る終点手前の分岐から渓へ下る山道にはいり奥物部の森歩きが始まる。 ◆長笹谷 夏になると鬱蒼とする長笹谷もまだ明るい風景にあり土石流跡も随分均された様に感じる。 白髪分岐付近を水…

清明の奥物部遊山 芽吹

いつもの登り口は今日も私達だけのようだった。30年歩いて辿り着いた山道はこの様な静かな道が多くなった。 ◆分け入る 「世の中にまじらぬとにはあらねども ひとり遊びぞわれは勝れる」 良寛さんの言葉を思い出す。 ◆目覚めるとき 「スイッチが入ったね」 い…

清明の奥物部遊山 山桜

通草が咲いていた。 アケビはアケビ科の蔓性落葉低木。四月ごろ新葉とともに淡紫色の花が咲く日本原産で本州・九州・四国の山野に自生する。 ◆林道に入る 最深集落久保を過ぎ分け入った西熊別府林道の日当たりがいい道沿いは木々の目覚めが始まっていた。 ◆…

tochikoなかよう道 春巡る

四万十川の支流梼原川にキシツツジが咲き始めました。 西日本を代表するツツジで渓谷の岩場や川岸に見られます。 増水した際に水没するような場所を好むのはどんな理由があるのでしょうか。 その先で見た事もないような大きな八重桜と出会いました。 その桜…

清明の奥物部遊山 射干

四国は高気圧圏内に見えるが勢力が弱く気圧の谷になることがあり風のぶつかり合いで雲が発生しやすく午後はニワカ雨に注意が必要だろう。 夜には低気圧が発達し寒気と暖気が渦巻く荒天となり四国山地は吹雪くかもしれない。 ◆自分なりの対策 そんな週末に奥…

清明入りの工石山 鎮

「咲いちゅう 咲いちゅう」 バイカオウレンはキンポウゲ科の多年草。葉は長柄あり5個の小葉から成る。山地に自生し4月頃白色5弁の花を開く。 ◆梅に似た花 tochikoが尊敬する郷土の植物学者牧野富太郎先生がこよなく愛した草花は今年も可憐な姿で彼女を迎えて…

清明入りの工石山 結

杖塚から賽の河原に向かう山腹を横切る山道をとった。ここは南斜面で日当たりも良くほぼ水平移動で関節にも優しい。 ◆雑木のこと この森の殆どは落葉樹でまだこの時期は明るいが夏は鬱蒼とした風景になる。 ◆芽吹くこと 午前の斜陽に芽吹いたばかりの若葉が…

清明入りの工石山 転

「あ~ びっくりしたぁ!」 tochikoの苦手な蛇はまだ寝ゆろう。かんたろう(シーボルトミミズ)は西日本の山林に生息する日本最大のミミズ。 ◆目覚めること 山道は薄暗い植林を抜け南斜面の明るい雑木林には伐採後の若い木々が生きている。 ◆兆すこと 清明は…

清明入りの工石山 承

初めてみるサルトリイバラの花。 猿捕茨はユリ科の落葉蔓性小低木。茎は細く他物にからみ強い角質のとげをもつ。黄緑色の小花を球状に多数つけ赤い液果を結ぶ。 ◆春の空 長く残る飛行機雲が上空の空気は水蒸気を多い事を告げ登山口気温10℃はこの時期らしい気…

tochikoな山歩き ふたたび

工石山へは先週歩いた三ツ辻山と同じ道を辿ります。 たった一週間の間に蕾はすべて花びらを広げ対岸の桜は散っていました。 登山口も同じ道から ヤマネコノメソウも茎が倍の長さに成長して 春の陽射しに土も温もり小さな花たちが目に付くようになってきまし…

清明入りの工石山 起

四国は移動性高気圧圏内で広範囲で晴れるところが多くなりこの時期としては気温が高くなる。 ◆空を観る 変わって翌日は北日本東日本へと500hPa-36℃の真冬並みの寒気が流れ込み西日本も気温が下がるだろう。 ◆変化のとき 清明に入る日の遊山は春夏ウエアのテ…

雨上がりの三ツ辻山 帰る道

私はクロモジの花が好きだ。黒文字はクスノキ科の落葉低木。樹皮は緑色で黒斑がありそれを文字に見たてたのが名の由来という。 ◆花咲く 春に葉に先だち淡黄色の花をつけ秋に小球形の実を結び黒く熟す。材は香気をもちつま楊枝や箸を製する。 春は桜だけでは…

雨上がりの三ツ辻山 雲の中

若葉は緑色だけではない。 秋に大切な葉緑素を幹に仕舞い残った色素で山が染まるのが紅葉。 ◆春紅葉 春はその逆で葉緑素が遅れる木々が赤色や黄色に淡く山を染める紅葉があり今年もこれから春の紅葉が山を上がる。 「トサミズキも終わりやね」 開けた杖塚に…

雨上がりの三ツ辻山 芽吹く

雲纏う風景や桜の撮影など寄り道の時は小雨だったが登山口に着いた途端雨は止んだ。 ◆林道のこと 今日は昔の記憶を辿って工石山の山腹にある杖塚から三ツ辻山を目指してみることにした。 歩き始めの林道は日当たりがよく芽吹きがはじまりキブシが咲いていた…

雨上がりの三ツ辻山 咲くら

寒冷前線は南下するが午後には前線上に低気圧が発生して東に移動。西日本では西から雨のエリアが広がる。 ◆空を観る 翌朝薄い雲は東に流れ予想どおりの気圧配置になったようで雨雲レーダーで前線の南下が確認できる。 ただ衛星赤外線画像では高気圧圏内にあ…

tochikoな山歩き 雲の向こう

頂上近くの森やはり芽吹きには早かったね。 前夜からの雨上がり鳥の唄に囲まれた森の春を楽しみにしていました。 でもね峠道のヤマザクラや道端のユリワサビ 以前から気になっていたドロマイト採石場跡からの道を辿ることができました。 そして 杉林に咲くク…

春分の神隠し遊山 かえり道

弱い酸化現象の熾火は真っ白い灰の中で朝まで位はずっと燃え続け生きている。 ◆火を起こす だから少しの落葉と小枝を積んであげるとすぐに炎が目を覚ます。 そろそろいいね。おじやをこしらえるか。 昨夜の残りを平らげる。 「温もりますね」 日本人の身体は…