猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

浅春の家から遊山 承

標高118mの筆山頂上筆の鼻広場の駐車場は高知城を囲み発達した高知市中心部を一望出来る。 ◆庶民の山へ お彼岸を迎え桜が咲けば多くの市民で賑わう筆山山頂は今日は静かで桜もまだ眠っている。 ◆高見山へ 大名の森を抜け南嶺に続く鞍部に出れば庶民の墓所高…

tochikoな山歩き 花光

裏山遊山で春の光を肌に感じられるようになりました。 上のほうでチチッチチッとメジロの鳴き声が花びらが舞い散ってきます。 見ると早咲きの桜の枝でメジロが蜜を求めて忙しく動き回っています。 私たちの話し声にはお構いないようでした(笑) 雄大でゆる…

浅春の家から遊山 起

低気圧は更に発達しオホーツク海南部に進む。北日本中心の冬型の気圧配置となるが四国は次第に穏やかな天気となるだろう。 ◆思い切る 寒気の南下は四国には届かなかった。でもこんな冬は何度も経験済みで行かなくても状況は想像がつくからむしろ今日は温かい…

河童の日々遊山 雨水の入り

週末は前線を伴った低気圧が発達しながら日本へ接近通過する。雨の後雪となる激しい現象をもたらし四国も降雪が期待出来るかもしれない。 この週のはじまりは四国沖まで上空1500m-6℃の寒気が流れ込み高知市内は初雪となった。 この雪が週末までいてくれるか…

立春の工石山遊山 結

南の頂からほどなく工石山最高標高1170m北の頂に辿り着く。 ◆山頂のこと ここも雲の中にあるが風もなく静かで気持ちがいい。工石山は家から3時間ほどで亜寒帯の頂に立つことが出来る。 「工石は気持ちいいね」 この山はそれぞれに合わせて穏やかな傾斜の整備…

立春の工石山遊山 転

工石山の南斜面を横断する高低差が無いなだらかな山道は高知市民の水源鏡川源流に下る。 ◆川出流こと 鏡川の源流域には「賽の河原」と呼ばれるナロがありまだ水量は少なく枯れた風景にあるがミヤマシキミは僅かな色を添えていた。 ◆春告草のこと 賽の河原の…

立春の工石山遊山 承

高知市最高地点となる標高1,177m工石山への登りは昭和の頃廃坑となった赤良木鉱山のドロマイト採石場跡へ続く林道にある。 ◆杉林のこと 山道は人工林からはじまる。ドロマイトは鉄鋼やガラスの原料になる石灰石に似る比較的風傷に強い鉱物でこの山が高く残っ…

tochikoな山歩き 霧だまり

高知市の水瓶 鏡ダムの水源地工石山ここからは太平洋を望めます。 「霧溜まりが見えるね」 通ってきた道から見た水蒸気の溜まりが山の上から見えました。 その向こうに太平洋を望みます。 南斜面には「他の樹種を絞め殺す」と言われるヤマグルマの幹が目立ち…

立春の工石山遊山 起

日本の南海上に前線が停滞。前線上に明瞭化した低気圧が一時的に西日本の太平洋沿岸を通過するため四国は午後からの雨が予想される。 当日朝の雨雲はまだ九州南岸付近に停滞している。前線上の低気圧の動きが予想より遅く今日は曇りのまま終わるかもしれない…

Tommy&のろやま剣の遊山 春雪

風が強くなってきた。ここはもうすぐ雲に覆われるだろう。ここで昼は楽しくないから少し下ろう。 ◆見定める 何組かのパーティーがしゃがんだり風を避けながら山頂付近でお昼を摂っていた。 なぜそれほど頂上に拘るのか? ◆物見遊山の心 刀掛けの松に降りた。…

Tommy&のろやま剣の遊山 春雲

白い樅帯を抜けると再び笹に覆われた斜面に出る。ここから山頂部と言っていい。 ◆山頂部 間近に迫った雲の流れは早く山頂はそれなりに吹いている様でこれから天候が変わると思われる。 ◆剣山頂上ヒュッテ 山頂の鳥居をくぐり冬期休業中の山小屋に上がる。 こ…

Tommy&のろやま剣の遊山 春寒

西島尾根に上がりいったん森を抜けると霧氷を纏う山頂が現れる。 ◆西島リフト駅 この北面の尾根は裾野が広く風が吹き上がるため高木が育たず笹に覆われている。 冬期休業中リフト駅に上がれば西方に視野が開け三嶺や塔ノ丸が見える。 あっちは雪少ないなぁ。…

Tommy&のろやま剣の遊山 春光

剣山への山道は劔神社の鳥居を潜り始まる。神社の軒下をお借りしてチェーンアイゼン履こうかね。 ◆変化のとき 北から剣山に流れ込む雲の雲底が明るくなりはじめいったん天気は回復に向かうようだ。 ◆陽射すとき 歩きはじめて間もなく山を覆う雲が切れはじめ…

tochikoな山歩き 余寒

立春後のまだ寒さが残る日 いつもの仲間と歩く道は前週の圧雪に新雪が積もった状態でした。 「晴れるけどまた下り坂で」との河童天気予報どおり 雲の流れが速くなり時折陽が差し まるでモノクロ写真のような針葉樹の樹林帯を抜けると 冬の剣山らしく明るい笹…

Tommy&のろやま剣の遊山 早春

本州南海上を低気圧が通過し主な降水は海上が主体となるが前夜四国太平洋側に訪れる雲により降雪と霧氷が期待出来るかもしれない。 ◆空のこと 約束の日の天候はこの時期らしい寒気が日本に訪れ高度1500mー6℃が四国に達するかも。 ◆落ち合うこと 関西お笑いSA…

山神様と剣山に行く 空色の道

懐かしい昭和が味がする徳島ラーメンはtochikoのお気に入り。 「わしはずっと 金ちゃんラーメンが好きでの」 ◆ふり返ること 今回改めて小屋の有り難さを感じかつて丸山荘での10年間で経験した小屋を維持する苦労を思い出した。 頂上も点検していきましょう。…

山神様と剣山に行く 寒風の道

「ここの霧氷が いちばん綺麗やな」 稜線近くにある低木は吹き上げで美しい造形を見せる。 ◆空に出ること 白いトンネルになった低木帯を抜け頂上部に出る。 「小屋も白いわ」 何だか嬉しそうですね。 ◆山小屋のこと いい場所に建てましたね。 「先代が台風の…

山神様と剣山に行く 寒雲の道

標高1750m西島リフト駅は剣山から南に下る西島尾根にある。 「この風なら昼から晴れるわ」 ◆西島尾根 ここは北西に視野が開け三嶺まで延びる稜線にある高峰と北側にある塔ノ丸などの山が見渡せる。 「雪がないな」 「一休みして ミカンでも食べんか」 徳島の…

山神様と剣山に行く 新雪の道

「綱男さん先着いちゅうね」 標高約1400m見ノ越登山口に着く気温は-4度登り始めにはいい感じだ。 ◆落ち合うこと 「いま着いたばかりじゃ」 鳥居の前で深々と頭を下げゆっくり登り始める後ろ姿にここに通われた50年の時を感じる。 ◆森を観ること 「ここは水…

tochikoな山歩き 冬の山日和

暦の上では春を迎えようとする2月のはじめ二代目ご主人とご一緒させて頂くことができました。 「あの木は2年前に倒れたんよ」 空がぽっかり空いて幼木たちが次は自分の番だと芽吹きを待っています。 昔この道で出会ったこと 立ち止まり思い出を話してくださ…

山神様と剣山に行く 向かう道

四国に雪をもたらせた高度1500m-6℃寒気は西から張り出す高気圧に押され一時的に冬型気圧配置が緩みそう。 ◆寒波のあと 前日から流れ込んだ寒波は北側平野部の松山市などで初雪を観測。山地もそれなりに降っていると思われ関節に優しいフィールドが期待出来…

雪のない大寒の遊山 雲中のこと

「水が増えちゅうね」 今冬雪は少ないが雨はそこそこ降っている。 ◆清い水出流森へ 最終集落を抜け上韮生川源流域に分け入る西熊林道を走り奥物部の森に入る。 ◆雲の中へ 林道は標高1000mを超え次第に霧に覆われ雲の中に入る。 標高約1200mの中内台に車を…

雪のない大寒の遊山 雲追うこと

北上する前線や低気圧の影響で西、東日本の太平洋側を中心に雨が降るが寒気の端が剣山地まで降りて来そうで高山では雪が降る可能性がある。 ◆経験を積む 家にいても何も解らないからtochikoと共に奥物部の森に向かった。土佐の朝は予想が外れて曇り空。思っ…

雪のない大寒の遊山 出会うこと

この日もうひとつ友人のギャラリーに立ち寄った。ここも私達の街の居場所なんだろう。 ◆肌が合う 「今年初めてじゃない?」 いつもここのオーナーとは商売そっちのけの長話になる。 蝋梅が咲きましたね。 ◆買わない買い物 「そのものに合った 使い方をしてく…

雪のない大寒の遊山 日々のこと

日本は3月か4月の菜種梅雨のような気圧配置だが段々と雲が厚みを増し気温はあまり上がらない。 引き続き前線は日本南海上に停滞しやや北上するため西日本では太平洋側ほど曇りが雨になりやすい。 よし! 狙いはこの日だな。 ◆雪が少ないこと この日の寒気予…