猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

梶ヶ森小寒の遊山 冬の幸

冬期休業中の山荘梶ヶ森の敷地内にある公立の避難小屋は登山者などに通年開放されている。 ◆和宏さんの山食堂 そんな隠れ家での今日の和宏さんの口福は「広島風お好み焼き」だ。 「家で練習しよったき」 と言うだけあってフライパンを2枚使い手早く焼き上げ…

梶ヶ森小寒の遊山 冬の空

雪花のトンネルを抜け風の向きが変わり眩しい風景が迎えてくれた。 ◆空に出る 裾野が長い独立峰の頂は吹き上がった風と風とが出会うところ。山頂に立つ鉄塔も霧氷を纏っている。 ◆立ち上がる この日空気が澄んでいて四国の主だった高峰が見て取れた。 「まだ…

梶ヶ森小寒の遊山 冬の花

北側に深く切れ落ち東西に横たわる天狗ノ鼻の尾根は気圧差も加わり北風が吹き上がる。 ◆空が開く 尾根に出れば視野が広がり落葉した森に射し込む陽射しは樹々が纏う霧氷を輝かせる。 眩しいね。 ◆新雪の道 なだらかな尾根の若いブナの幹が輝き山道に敷かれた…

梶ヶ森小寒の遊山 冬の森

信仰の山である梶ヶ森の8合目には定福寺奥の院があり私達はいつも軒下を借りている。 ◆一息つける この時気温は-2℃。この時期としては若干高めでまだ本格的な寒波は訪れていない。 ◆別れ道 奥の院は幾つかある信仰の道の分岐点となりなだらかな巻き道を取っ…

梶ヶ森小寒の遊山 冬の渓

標高920m龍王の滝駐車場。今日も他に車はなく気温2℃。装備は大体いい感じだな。 ◆分け入る 標高約1400mの頂に続く山道は薄暗い杉檜の人工林から始まり程なく林の向こうが明るくなる。 「結構降っちゅうね」 風が抜ける渓の樹々がその枝に乗せた白い雪は昨晩…

梶ヶ森小寒の遊山 冬の道

日本の南を低気圧が東へ進む。西日本の太平用側から次第に雨が降り山間部は雪になると思われるが太平洋側は概ね朝から晴れるだろう。 ◆空を見る 今までほぼ無雪の四国山地に新雪と冬青空が期待出来る休日和宏さんと梶ヶ森を訪れた。 ◆山を見る 大豊ICで国道…

tochikoな山歩き 水のかたち

冷え込んだ週末雪を期待して梶ヶ森に出掛けました。 7合目辺りの駐車場から見上げると霧氷の着いた白い木々が朝陽に輝いています。 登山口は北西斜面の陽当たりの悪い谷沿いの道で 小さな滝の一部は凍っていました。 下から見上げていた尾根に出れば ススキ…

小寒の奥物部の森遊山 帰る道

北面を葛籠折れに登る山道はカヤハゲから下る尾根に乗る。ここまでのなだらかな勾配は尾根に忠実にあがる登山道になる。 ◆見定めること 北からの風が強くなり雪は一晩分でこれ以上増えないだろう。 ここで引き返そうか。 山は来てみないと解らない思い残すよ…

小寒の奥物部の森遊山 淡い雪

いつもの倍の時間をかけてヌル谷のナロに辿り着く。ゆっくり歩けば身体も喜び視野も広がり風景が変わる。 ◆自分の歩幅 落盤帯に集まった水が土砂を運び造った森の平坦地は落葉すれば渓が集める風が抜ける。 一本していこうや。 ◆雪に会う ヌル谷で休憩のあと…

小寒の奥物部の森遊山 雫の道

いつもの林道口に車を停め空の様子を確認し装備を調える。特にこの時期四国の高山は雨か雪かを見極める必要がある。 ◆分け入る 林道口の気温は2℃。長笹谷に沿った林道には変化の時を告げる風が吹き薄めのソフトシェルで丁度いい。 ◆雨上がり 雨上がりの林道…

小寒の奥物部の森遊山 冬の雲

物部川から上韮生川に別れ川の源流域にある森を目指し旧物部村の最深集落にはいる。 ◆山の霧 「白い炎立つやね」 里山の重なりから白い山霧が空に昇ってゆく。 「いいですねぇ」 これも水の島日本らしい風景だ。 ◆森に入る 奥物部の森に分け入る西熊林道に入…

小寒の奥物部の森遊山 通う道

本州の南の海上を通過する低気圧や日本海での風と風のぶつかり合いによる雨雲の影響で広い範囲で雨や雪が降る。 ◆集うこと 「明けましておめでとう!!」 大阪のSARU仲間Tommyさんとのろさんが今年最初の遊山に帰って来た。 ◆空を観る 2人の地元関西付近の山…

tochikoな山歩き 雨と雪ノ遊山

愉快な仲間と今年最初の奥物部遊山は稜線の雪を期待して始まりました。 雨上がりの霧に包まれる冬の森 対岸を眺めれば1,500m付近から雪を乗せた針葉樹が見え隠れ 谷を隔てた林道も霧に包まれていました。 落ち葉色の絨毯のmothertreeを過ぎれば 落ち葉を白…

和宏さんと初詣遊山 帰り道

この日降りられる山神様と私達も下山を共にすることとした。 一緒に降りるの初めてですね。 ◆下界へ帰る 一番の仕事は「道直し」と仰る山神様は50年以上剣山の自然を見つめてきた。 ◆確かな足取り 私は山神様の足さばきが好きだ。無駄が全くない軽い足さばき…

和宏さんと初詣遊山 山小屋

次第に高くなるお天道様の方に私達の居場所となった山小屋が見えた。あの小屋にはいつも温もりが待っている。 ◆剣山頂上ヒュッテ 山頂の鳥居をくぐり神社に登る。今年の遊山もここから始まることが出来た。 有り難い ありがたい。 ◆明けましておめでとうござ…

和宏さんと初詣遊山 冬青空

冬の青空に聳える剣の弟峰次郎笈が現れる。やはり今年は無雪の正月だな。 ◆御来光 西島神社の大岩を抜けると空が開け霊峰剣山の山頂から元旦の御来光が降り注ぐ。 冬期休業の西島リフト駅前で一本する。リフトは40年位前2回ほど正月運行したが寒くて乗る人が…

和宏さんと初詣遊山 山眠る

劔神社の創立年代は不詳。祖谷山開拓の折に大山祗命を鎮祀して祖谷山の総鎮守とした。 (劔神社HPより)◆山の初詣 参拝客で賑わう街の神社と違い深山にひっそり鎮座される神に旧年の無難にお礼を申し上げ本年の無難を祈念した。 ◆枯れ山 登り始めの木段は溶…

tochikoな新年 今年もよろしくお願いします。

令和元年の元旦は剣山でむかえました。 すれ違う登山者とは「こんにちは」の代わりに「おめでとうございます」を交わし合う。 お正月らしい初登山になりました。 下山時はなんと二代目山神さまとご一緒させていただくことができ いつもの見慣れた風景をご主…

和宏さんと初詣遊山 年明け

前線を伴った低気圧が通過し日本は強い冬型の気圧配置となり今シーズン一番の寒気が流れ込むが太平洋側は日差しが届くと思われる。 ◆令和の正月 令和2年の元旦は和宏さんと共に剣山へ初詣に上がることとした。 ◆夜明けを走る 確か夜明けは6時半頃。吉野川に…

のろさんと年の瀬遊山 鎮

標高1,769.7mの山頂。この剣山系の白髪山は山深くまで車で入れるようになり40分ほどの山道で登頂出来る。 ◆頂に立つまた剣山から西に延びる主稜線から南に突き出た独立峰の様な山容は北からの風が吹き上がるため霧氷が出来やすい地形となっている。 ◆テラス…

のろさんと年の瀬遊山 結

真っ青な冬空に伸び伸びと枝を伸ばす落葉樹の越冬芽の赤色が映えていた。 ◆森を抜ける白髪山東尾根の山道は山頂部に近づき山腹を横切りはじめ道の先の風景が開けてくる。 ◆空に出る 心地よい風が吹き上がる青空の中に飛び出した。 「こんなんやったんや」 前…

のろさんと年の瀬遊山 転

標高約1450mの白髪山登山口に近づくと道端には残雪が敷かれていた。 ◆歩きはじめる この登山口まで除雪しないため本格的に雪が積もりはじめたら車での侵入が難しくなる。 少雪もラッキーと思わなきゃね。 ◆自然林 「昔はこうだったんですね」 ヌル谷も西熊の…

のろさんと年の瀬遊山 承

冬型の気圧配置は段々と緩み移動性高気圧が日本を覆い始め。晴れている所が多いものの寒気の流れで四国も気温が下がる。 ◆空を観る 寒気の吹き出しが弱まったなぁ。まあ行ってみないとわからないなぁ。 ◆川を遡る 白髪山は行ったかねぇ?「ガスの中を一度登…

新年あけましておめでとうございます

謹賀新年 令和2年 旧年も多くの方々に四国にお越し頂きありがとうございました。本年もどうぞ遊びにおいで下さい。よろしくお願いいたします。 土佐に来て嬉しきものは 言葉に、魚に、人のあし音 司馬遼太郎 正月の子供に成つて見たきかな 一茶