猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

台風一過の剣山遊山 雲の道

山頂部で雲の中に入る。台風の渦の中心部はいくつもの積乱雲の固まりで雲頂高度は10kmを超えることもある。 ◆雲の中へ この時風速10mもなくむしろ涼しく快適に感じた。 「虫もおらんしね」 これも良い登山日和だよな(笑) ◆居場所へ 山頂の鳥居を潜り登りは…

台風一過の剣山遊山 風の道

「リョウブが倒れちゅう」 台風のせいか土壌のせいか自ら移動が出来ない植物は全てが大木になれるわけではない。 ◆自然であること 風が強いところは樅が残る。鳥や風が運んで根を張った植物はその場に合わないものは淘汰される。 ◆森を抜ける 山道は西島尾根…

台風一過の剣山遊山 森の道

これまでの台風報道もあり登山口は私達だけではなかったがこの時期としては静かだった。 ◆遠巻きの雲 台風17号は遠ざかり上空の雲の流れは昨日と比べずいぶん遅くなってきて時々青空が覗くようになった。 ◆雨が上がる 今朝の雨は強くなかったが森へ入る鳥居…

tochikoな山歩き 露

お彼岸の遊山は雲の中でした。 いつもの橅にキノコが生えていてやっぱりあったね! 何をするわけでもないが見つけると嬉しくなるもののひとつです。 台風の後の山道は水の道が大きくなっていて 風で煽られた枝や葉を乗せて流れていました。 自然の現象である…

台風一過の剣山遊山 ゆく道

台風は日本海から北日本へ進み雲の隙間から日差しが届いても一時的に強い雨が降ることがあり気温は高くなるだろう。 ◆台風のこと 台風17号は北東に広い巻込み雲を持ち南から強力なアウターバンドが流れ込む。この移動を考えると23日の四国はチャンスあり。 …

のろさんと奥物部遊山 秋の空

翌朝は快晴だった。大陸高気圧が張り出して空気が澄み日差しは強いが街でも朝夕涼しくなるだろう。 ◆朝仕度 昨夜の寄鍋を活かしてtochikoが朝食の準備を始める。勿論身体が温まるおじやだ。 動物は長年食べてきた食物で身体が出来ていて勿論日本人はご飯が身…

のろさんと奥物部遊山 寝待月

はじめてここで泊まったとき身体が大地に吸い込まれるようなとても深い不思議な眠りを体験した。 ◆焚火楽し いい熾火が出来たようだそろそろ米を焚こうかねぇ。炊爨は薪で焚くのが一番いい。熾火の遠赤外線で旨く炊き上がる。 ◆待つとき 日暮れが近くなり森…

のろさんと奥物部遊山 薪拾い

大栃の根元で休憩のあとカヤハゲの山道を歩きはじめる。ここも土壌の流出が止まらない様で道が解らない箇所が増えている。 ◆倒木のこと 「これは前回なかったね」 30年以上ここを歩いているがこれ程の頻度での倒木を見たことがない。 笹床を失った森はこれか…

のろさんと奥物部遊山 森の道

秋を感じはじめた古い林道から渓へ下り奥物部の森に分け入る。 ◆渓へ下る 物部川の支流長笹谷は白髪山とカヤハゲの間を下り堂床谷から本流に合流する。 谷筋は風の通り道となり涼しい風が吹き抜ける。 「この橋は長持ちしたねぇ」 これも土石流の度掛け替え…

tochikoな山歩き 実り

林道に秋の花が目立ってきました。 二人を振り返ると撮影するのに忙しい 笑 ザックの中には後輩が故郷の棚田で作ってくれた特別なお米を入れてきました。特にテント泊でご飯は欠かせない。 心とお腹に沁みる味です。 向かった香美市の稲も色づいていました。…

のろさんと奥物部遊山 秋気配

稜線に積雲が現れた。積雲は主に日射によって地表や水上の空気が暖められる上昇気流によって発生する。 ◆夏の終わり 「また崩れちゅうねぇ」 この山腹を削り取った林道は幾つかの沢筋を横断していて過去の大雨で幾度も崩れている。 「仕方ないねぇ・・ よっ…

のろさんと奥物部遊山 ゆく道

日差しがあっても雲が多く昼間はまだ蒸し暑い。ニワカ雨の可能性があり稜線は避けたいかな。 ◆空を見る 大阪ののろやまさんと久しぶりに奥物部の森を訪れた。この天気だから森で焚火でもしようか。 「良いですね!」 ◆分け入る 物部川を溯る国道を走り村境峠…

白露の剣山遊山 山上の風景

さほど雨に遭うことなく雲に覆われた山頂の鳥居を潜る。 台風が引き込む雲は読めないなぁ。 ◆居場所へ帰る 「ちょっと 身体冷やしていくき」 頂は湿度が高いようだが涼しい風が吹き上がり気持ちいい。 ◆祝われること 忘れ物をすいませんでした。 「まあ 駆け…

白露の剣山遊山 霧雲の風景

山腹の森に入り登り始めの雨は次第に止み山道は霧に覆われてきた。高山は層雲を留めることがある。 ◆森を抜ける 剣山の広大なブナを護る風に強い樅の住み処を過ぎ山道はいったん神の森を抜けなだらかな山頂を覆う笹原に出る。 この天気のせいだろう西島リフ…

白露の剣山遊山 見えぬ風景

宿のご主人との話を楽しみ野鳥に遊んでもらってるうちに見ノ越の雨は小降りになってきた。 ◆分け入る 陽が昇ると雨が落ち着く事がありこの雲なら午前中土砂降りはないだろう。 さあ そろそろ出発しようか。 「蜂も飛びはじめたね」 ツリフネソウ科の一年草。…

tochikoのかよう道 白露の空

夏休みも終わりかよう道から見るいつものバス停に子供の姿が見える。 些細な日常が季節の移ろいを教えてくれます。 辺りの葉の色もだんだん薄くなってきて水も温んでいるよう。 さて、この時期は朝夕の空に夏の雲と秋の雲が混在し毎日の空がとても楽しみです…

白露の剣山遊山 変わる風景

台風は北上し朝鮮半島方面に進む。南からの暖湿流の影響で西日本の太平洋側では雷を伴った強い雨の降る恐れがあるので要注意。 ◆雲のこと 前回の忘れ物を受け取りに山猫さんとtochikoと再び剣山を訪れた。台風は朝鮮半島に迫っている様で雲は北に向かい足早…

秋雨の五山所道遊山 鎮

御在所山山頂に鎮座する韮生山祇神社の祭神は大山祇命。また壇ノ浦で敗れこの地に逃れた安徳天皇と平教盛とも言われる。 ◆山上の御神 その歴史は宝暦年間(1751〜64)山伏利仙院が御神体を山頂に上げ五山所大権現と呼んだのが御在所山の起源と伝わっている。 ◆…

秋雨の五山所道遊山 結

かつての村境の峠にある韮生山祇神社の鳥居から頂上神社への参道がはじまる。 ◆神の域へ 「さあ核心やねぇ」 山頂までの約標高差400mをほぼ真っ直ぐ石段が敷かれ山頂直下は斜度45度はあるだろう。 ◆参道を登る 両側に聳えるスギの巨樹はご神木として護られた…

秋雨の五山所道遊山 転

最深人家の裏に建つ江戸の年号が刻まれた石灯籠から古の信仰の道がはじまる。 ◆水の山 独立峰である御在所山は石灰層があるため高い標高で残り地下水脈により水が多く湧き出す。 その豊富な水は里人を養い水を好む杉も大きく育つ。 それがゆえに信仰の対象と…

秋雨の五山所道遊山 承

「烏柄杓が出ちゅう」 サトイモ科の多年草。長い葉柄があって立ち上がり先端に3枚の小葉をつける。 ◆暮らしの跡 私達が最初に訪れたときここには数軒の生活があった。そしてここに居た里人にこの奥にも集落があったと聞いた。 しかし今はいくつかの畑とホダ…

tochikoな山歩き 参道

香美市御在所山頂上に鎮座する神社まで長い石段の参道が続きます。 山登りと思えば車を置いてから累積標高差約800mを登る山ですが 参道は神様にご挨拶する道いつもの山歩きとは違った気持ちで歩いてきました。 鬱蒼とした杉林の中にもチャボホトトギスや小…

秋雨の五山所道遊山 起

本州付近に秋雨前線が停滞するが活動は弱まり日差しの届くことがあっても雲が多く雨の降る可能性がある。 ◆信仰の山へ 仏様に逢いたくなり山猫さんとtochikoと共に香美市の御在所山を訪れた。 ◆川を溯る 物部川に沿うR195ダムの水位は満水だが土砂で濁ってい…

処暑の剣山遊山 帰路

「これがオタカラで こっちがメタカラ」 そうかぁ・・・花の付き方が違うんだ。 ◆かえり道 「行ってらっしゃい」 山神様が笑顔で見送ってくれる。次は泊まりでのんびりしますから。 行ってきます! いつもここからの帰りは心に爽やかな風が吹くように感じる…

処暑の剣山遊山 山頂

「気温15度 予想どおりですね」 山頂部は厚い雲に覆われ北から巻き込む風が吹いていた。 ◆居場所 山頂を護る鳥居を潜りよさこい以来の居場所が見えた。 ただいま帰りました。 「うわぁ~ 涼しぃ~♪」 ◆集うとき 「久しぶりじゃのぉ」ちょうど土産を渡し終え…

処暑の剣山遊山 霧中

剣山登山リフトの終点標高1750m西島駅に辿り着く。 ここで一本立てようや。 ◆風の中雲の流れは早く湿気も感じない。暦はお盆を過ぎたとは言え八月とは思えない涼風が吹き上がる。 雲海荘が見えはじめた。陽が上がり雲が高くなってきた。 ◆秋の花 この日は休…