猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

大暑の堂床谷遊山 清水舞う

足下から沢の音と共に蝉の声が聞こえはじめた。 「ヒグラシに変わったね」 ◆渓へ下る 山道は登山口から旧営林署の人工林を歩き堂床谷に向かって下る。 ◆堂床河原 山道は砂防ダムより出来たほぼ放置されたキャンプ場に降りる。 ここから山道は堂床谷に沿った…

大暑の堂床谷遊山 分け入る

「烏瓜の花やねぇ」 久しぶりに見た烏瓜の花は夕方に咲きはじめ朝には萎む。 早起きは三文の得やな。 ◆夏の花咲く 奥物部の森に分け入る西熊林道に朝陽が差しはじめる。夏山シーズンに備えてだろう林道の落石のほとんどは除かれていた。 こちらにはキツネノ…

大暑の堂床谷遊山 川を溯る

台風の影響で雨が降ることがあり一時ザッと強まり雷を伴う恐れもある。山中では急な渓の増水に注意を要する。 ◆梅雨明ける 梅雨が明け大暑に入った週末まだ穏やかに晴れていた朝通い慣れた西熊の森に向かった。 「そろそろ稲刈りやね」 暖かい南国市の稲は穂…

小暑の黒沢湿原 結

「今日は汗掻かんね」 黒沢湿原の雨は止み始め台風の影響はほとんどなく涼しい風が吹き抜ける。 ◆空を読むこと 「降水確率」はいい予報だがそれは街での暮らしではのことでやはり山に入るためには天気図と地形を読む必要がある。 ◆たびの尻滝 遊歩道を1.5km…

小暑の黒沢湿原 転

昔から黒い土と泥の湿地があり「黒沢」と呼ばれていたものが「くろさわ」がなまって「くろぞう」と呼ばれる様になった。 ◆水が造ること 黒沢湿原は東・西・北に標高600mあまりの山に囲まれ南方は緩傾斜して水は松尾川へ下る。 ◆命のこと 山中に出来た平坦地…

tochikoな休日 水たまり

黒沢湿原はいつもこの時期に訪れています。 お目当ての花は見当たらず小さなトンボたちが舞い 貸し切りではなかったようです(笑) 歩く先の木道には水たまりに映す空が歳月を語り合っているようでした。 静かやね 睡蓮を見下ろすベンチの横で涼やかな一時で…

小暑の黒沢湿原 承

「下は雲海やねぇ」 雲は2層に分かれているらしい。北から前線を押す寒気のせいだろうか。 ◆四国の尾瀬へ 小歩危に沿った集落から林道をくねくね上がれば突然目の前の風景が開ける。 ◆ようこそ黒沢へ 「やっぱり涼しいね」 湿原の駐車場の気温は22度。標高も…

小暑の黒沢湿原 起

四国は台風の影響により雲が多く雨が降ることがあり一時的に強く雷を伴う恐れもある。 街はムシムシと暑くなりそうだ。 ◆台風のこと 台風5号は思ったより北に進んだが南の湿った空気を四国に引き込むだろうが四国山地の北側は雨は免れそうだ。 ◆ゆく道 今日…

雨には雨の遊山 顔が見える

我が家の家具などの全てはこのお店の店員さんに任せている。 「河童ちゃんは 人を追っかけるからね」 ◆KAGURAS 「すいません○○は イベントで出ております」 いま彼女は仕事のあと建築士を目指し夜間学校に通っている。 ん!? このチェストいいと思わない(笑…

雨には雨の遊山 日々の道具

ランが気に入った先日購入した作業テーブルで今日も気持ちよさそうに寝ている。 ◆季節変わり 居間のラグを夏用に交換し今までのはクリーニングに出す。 おいおい爪研ぎじゃないぞ! ◆愛着を求めて クリーニングもお気に入りの店へ。ここの店員さんも幾度か我…

雨には雨の遊山 共に暮らす

1985年5月1日OPENした友人の店テーブルギャラリーが35年目になる2019年5月「日日(にちか)」として生まれ変わった。 ◆次の世代に 「日日」のベーシックワークは3つ。 住まいのワークスペースとして 暮らしの器とも言える建物について 相談をしていただける…

tochikoのかよう道 小暑の候

台風がもたらす大雨とともに梅雨が明けるでしょうか。 フスベヨリ谷に咲いていたツツジ寒さで散り時期が遅れているようで 儚げな花びらが沢風に揺れていました。 さてかよう道のボンボン合歓の花ももう終わりの頃 里の奥では緑の濃くなった山の重々しさが際…

雨には雨の遊山 昭和の風情

段々と雨が降り出しザーザーと強まることもある。ムシムシとした体感だが暑さは多少和らぎそうだ。 ◆喫茶店 高知は朝からポツポツ降りはじめ雲を集める山はそろそろ本降りだろうか。 この連休は街でのんびりするか。 梅雨空の三連休は近所のモーニングから始…

夏至のフスベヨリ谷遊山 かえる道

山猫さんが見つけた蟬の脱殻。蝉など昆虫の鳴き声は高周波で鳥の囀り沢のせせらぎや葉の擦れる音も森は高周波の音で満たされている。 ◆山の懐 さあ 帰ろうか。「こんな山登りもいいですね」この時期の稜線は天気も不安定だし暑いし吸血虫も多い時期だからね…

夏至のフスベヨリ谷遊山 涼風献上

太平洋プレートの沈み込みで海底から持ち上がった日本列島。その収縮活動で盛り上がった山は常に隆起と崩壊を繰り返す運命にある。 ◆自然が生むもの この渓谷も隆起した山のわずかな窪地に流れ込んだ水が長い時間をかけて浸食したもの。 そしてその自然現象…

夏至のフスベヨリ谷遊山 飛沫舞う

カンカケ谷との出合いに近づき水はさらに透明度が高くなった。沢登りはここから楽しくなったよなぁ。 ◆吊り橋を渡る 山道は苔むした吊り橋に至る。この橋は私達が通い始めた頃からあり正確なことは知らないが30年は経っていると思われる。 ◆滝落ちる 吊り橋…

夏至のフスベヨリ谷遊山 清水出流

いったん山道は杉の大木が並ぶ人工林に入る。水が好きな杉は谷筋がよく育つ。 ◆夢の跡 薄暗い人工林を抜け平坦地に出て空が開く。ここはかつて三嶺登山の拠点堂床小屋があったところ。 その頃からあった竹林は荒れて今はタケニグサがこの地を守っている。 ◆…

tochikoな山歩き ふすべ寄る谷

光石登山口からフスベヨリ谷を歩くのはどのくらい振りだろう。 三嶺に至るフスベヨリ谷コースのほとんどが土石流にのまれてから15年あまり この谷に架かる橋はあの頃と変わっていませんでした。 フスベヨリ谷は明治の初期に盛んに炭焼きが行われ山中あちら…

夏至のフスベヨリ谷遊山 渓を歩く

山道に山紫陽花が咲きはじめ正確な季節の移ろいを感じる。 私は街より山の紫陽花がいい。 ◆渓へ下る 登山口から渓へ下る山道に澄んだ朝陽が差しはじめ午前雨はないと言っていた。 ◆堂床河原 やがて沢の音とは違う砂防堰の低い音が聞こえ山道は広い河原に下る…

夏至のフスベヨリ谷遊山 分け入る

西日本や東日本の南岸付近に梅雨前線が停滞し太平洋側ほど雲が多くニワカ雨の可能性あり街はムシムシとした暑さになるだろ。 ◆晩夏に向かう 夏至が終わる日tochikoと山猫さんと共に涼を求め奥物部の森を訪れた。 ◆R195の風景 四国は数日大雨に見舞われたが梅…

雨の予報の小田深山 里の洋食

昼を予定していた山荘が廃業していたため四国カルストを挟んだ南側tochikoの故郷梼原町に向かった。 ◆四万川を溯る 2010年四国カルスト直下に開通したR440地芳トンネル。四国山地の山岳道路は檮原へ続く。 ◆D'a Pan屋 四万川のトンネルを抜けるとホテルのシ…

雨の予報の小田深山 涼風の中

ここ内子町「小田深山」は高松宮殿下が名づけられた藤見河原や五色河原など四季折々美しい風景を楽しむ事が出来る。 ◆景勝の地 天気予報もあるがこの小田深山を訪れるものは私達だけのようであった。 ◆五色河原 ここで私が最も美しいと思う河原に下った。 標…

雨の予報の小田深山 小田深山

愛媛県久万高原町から梼原町に続く地芳道路に入る。この時気持ちいい晴天だったが雲は雨が近いことを告げていた。 ◆小田川を溯る 地芳道路から山間県道に入り肘川の支流小田川に沿って狭い道を小田深山に分け入る。 ◆安芸貞淵 昭和の年号がある橋を渡り小田…

tochikoな渓流散歩 清々流る

雨の後の遊山は小田深山渓谷を訪れました。 とても久しぶりで覆うような緑に心躍ります。 この渓谷の魅力は遊歩道が流れと近いこと 徒渉するとても小さな橋から自分も一緒に流れていきそうです。 中州で立っている木は今までサワグルミと思っていましたがシ…

雨の予報の小田深山 川を遡る

前線が九州南部付近まで南下し前線上で低気圧が明瞭化する。四国は雲が広がり雨の降る所が多くなる。 ◆猫の天気予報 我が家の蘭丸が外を気にしだすと雨が降る。それが我が家のジンクス。 ◆仁淀川を溯る 「大雨で増水しちゅうで」そんなtochikoのリクエストで…

夏至の剣山遊山 鎮

帰り仕度を始めたとき空には寒気の訪れを告げる巻雲が流れていた。◆変化のとき じゃあ行ってきます。「行ってらっしゃい」スタッフは明るく送ってくれた。 ◆臨機応変 山を沢山登るもよしでも私はかよう毎に深まる風景を見据えるのがいい。 「そろそろ降り出…

夏至の剣山遊山 結

標高1900mを越え樅の森を抜け笹原に出れば山頂ヒュッテが目の前に現れる。 ◆頂に上がること 何とか雨に遭わず無事辿り着いたようだ。 何より何より。 ◆居場所のこと 「ただいま」って感じ今日もここでいいだろう。 「ちょうど道直しに 上がって来たところじ…