猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

河童の道具箱 アウターシェル

ソフトシェルの登場は特に冬山スタイルが根底から変えた当時私はそう感じた事を覚えている。 ◆繊維素材の発達 ナイロンヤッケやウールシャツの世界に化繊下着やGORE-TEX®アウターの登場で発汗や濡れによる体温低下などが軽減されソフトシェルにより快適性が…

昨年の「仁淀の桜」遊山 桜の木の下で

今週はお誘いを兼ねて間もなく見頃を迎える故郷の咲くらをふり返ります。 仁淀川水系で最も美しい土居川の河川敷には清流に向かって枝を伸ばすソメイヨシノ並木がある。 ◆北浦ふれあい公園 「遊んでえいがぁ!!」 もちろんだろう。川に沿って整備された親水…

tochikoのかよう道 春めく

もうすぐ一年かぁ 車のフロントガラスにふわふわと雪のように桃色の花びらが舞ってきました。 山間の遅い春も確実に春めいてきていて桜はその存在を誇っているようです。 足下にはつくしやホトケノザ そしていつものパン屋さんには可愛いく並べられたさくら…

昨年の「仁淀の桜」遊山 ひょうたん桜

今週はお誘いを兼ねて間もなく見頃を迎える故郷の咲くらをふり返ります。 満開が報じられた週末の昼時駐車まで15分ほど待たされたがこの日かつての賑わいはなかった。 ◆桜集落のこと 桜を守り集落の名を桜とした旧吾川村の山間集落の咲くらは今年も見事な桜…

昨年の「仁淀の桜」遊山 別枝のしだれ

今週はお誘いを兼ねて間もなく見頃を迎える故郷の咲くらをふり返ります。 祖父が長を務めていた仁淀村祖父も深く関わった大渡ダムに至りダム湖畔に植えられた満開の桜が私たちを迎えてくれた。 ◆故郷に帰ること 仁淀の花見は私のお墓参り。お爺ちゃん今年も…

昨年の「仁淀の桜」遊山 上久喜の花桃

今週はお誘いを兼ねて間もなく見頃を迎える故郷の咲くらをふり返ります。 昨年より1週間早く桜が見頃を迎えた仁淀川町へ和宏さんと孫猿を連れて訪れた。 ◆遡ること 仁淀川流れる旧仁淀村は私のご先祖様が眠る故郷。和宏さんと仁淀の桜を追う遊山はもう何年目…

家から南嶺遊山 結

高知市南部に横たわる南嶺そのほぼ中心にある鷲尾山は土佐藩の薪を賄っていたお留め山。 ◆稜線へ 宇津野山から烏帽子山まで東西に並ぶ主稜線に出れば南国らしい照葉樹の森がある。 「菫が咲いたね」 ◆春の空 稜線に上がれば間もなく鷲尾山山頂に上がり青空に…

tochikoな山歩き とっておき

よさこいが縁を結んでくれたあっちゃんが土佐を離れると聞いてから一緒に歩きたいと想いを温めていた場所がありました。 いつも一所懸命で土佐が大好きなあっちゃんを一番土佐らしい山にご案内(*^-^*) 南に広がる海から市内を守るように東西に連なる南嶺 と…

家から南嶺遊山 転

庶民の墓地を抜けまた登り始めれば再び空が空けてくる。 ◆高見山(皿ヶ峰) 土佐権守に任官されこの麓に居を構えた菅原道真の子高視の名が由来する163mの頂に立つ。 「ひやぁ~ 気持ちいいね!」 ここからは高知市南部が眼下に広がりご先祖様がいつも私達を…

家から南嶺遊山 承

筆山は標高118mその頂上に整備された筆の鼻広場の駐車場に向かう。 ◆お城下を望む ここからは高知城を囲み発達した高知市の中心部を見下ろす。 ◆見下ろす 「すごいねぇ~!」ここに眠る歴代藩主たちはいつも城下を見守っている。 北東の奥物部上空には厚い…

家から南嶺遊山 起

日本付近に低気圧が複数ありこの影響で所々で雨や雪が降る。西日本は強い寒気の影響で大気は不安定だが高知は晴れる。 ◆歩きはじめる よさこいで繋がった仲間の送別会を兼ねて家から歩いて私が土佐らしいと思う山へ向かった。 ◆筆山 街に植えられた木蓮が咲…

和宏さんの花巡礼「阿佐尻山」 雪化粧

稜線に残された自然林の北斜面には真新しい雪が積もっていた。 ◆名残雪 標高1374m山頂の手前稜線が北側に窪んだ平坦地に福寿草の群生地がある。 ◆稜線の住み処 「下より多いねぇ」天に突き出した稜線は日当たりがいいからね。 一昨日降った雪が朝日に輝き花…

和宏さんの花巡礼「阿佐尻山」 日向道

落盤帯の群生地を後に山頂部を目指し登り始めた。ここも明確な登山道はなく地形を読む必要がある。 ◆尾根の道 阿佐尻山の山頂まではっきり言って道はない。今回私達は尾根筋を追って稜線に這い上がることとした。 特にこの雪解けの頃は地面が緩み下山のとき…

和宏さんの花巡礼「阿佐尻山」 春告草

標高約700m堀切峠の太子堂前の広場に車を置き標高1300mの頂上部を目指す。 ◆山間集落 祖谷郷最深部のひとつ栂峠集落は山間と言うより山上集落と言った方がいいだろう。 ◆人工林 集落の裏山から山道は始まるが本来植林や炭焼きなどの作業道であり登山道とし…

tochikoな山歩き 啓蟄の花

阿佐尻山阿波と土佐の尻?不思議な山の名前です。 今回は頂上付近の下に咲く名残雪と春告花を求めて頂上近くの斜面まで歩きました。 道はあまり整備されていません。 鳥の足跡 木々の間から阿波の山並みが見えるのもあと少しですね。 尾根道を歩くこと約1時…

和宏さんの花巡礼「阿佐尻山」 ゆく道

四国は高気圧に覆われ晴れるが高気圧の中心は次第に東海上へ移り代わって西からは前線が接近する。 ◆変化のとき 一昨日山に降った雪を期待して和宏さんと名残雪の風景を求め祖谷の低山を訪れることとした。 R32から観る山間の雲も次第に薄くなり陽が射し始め…

和宏さんの花巡礼「寒峰」 口福時

バーナーを着け飯を炊き和宏さんの山食堂が開店する。◆腰を下ろす 山猫さんはDragonFlyを暖め山猫亭開店準備をはじめる。 もちろん私はこれだ! ◆山猫亭と山食堂 「これでも食べよりや」イカとヒラメの刺身が差し出された。 山猫亭の献立は前菜にハリハリ漬…

和宏さんの花巡礼「寒峰」 名残雪

高山は雲を集め雨や雪を貯める。それが海まで下り植物や動物を養い人もその恩恵を受けてきた。 ◆残雪 頂上手前のピークを巻くここは南斜面で日当たりもいいが標高の関係だろ雪が残っていた。 ◆芽吹き ここにはひときわ目立つ老木がありその根元で守られた福…

和宏さんの花巡礼「寒峰」 春の光

剣山と次郎が見える。なだらかな群生地を後に山道は再び急な斜面を横切り稜線に登る尾根の道に向かった。 ◆春の日差し 時々鹿の糞が落ちている。立木以外下草がなくなっている。25年前と違う風景になっていた。 ◆尾根の道 「アキレスのストレッチやね」尾根…

和宏さんの花巡礼「寒峰」 春告草

薄暗い植林に根を張る蕾が膨らみはじめた三椏も春を告げる植物の一つだろう。 ◆スプリング・エフェメラル 植林の向こうが明るくなり日当たりの良いガレ場に入る。 「咲いちゅうろうか」 「黄色が見える!」 お天道様で花を温め暖を求める虫に遺伝子を委ねる…

tochikoのかよう道 陽の光

啓蟄を迎え陽光に誘われる頃になりましたがかよう道は春の訪れが遅い雲の上の町です。 それでも道中で楽しみにしていたハクモクレン ようやく満開を迎え朝陽を浴びていました。 賑やかな彩りの季節に移ろうかよう道も楽しくなってきました。 故郷から見上げ…

和宏さんの花巡礼「寒峰」 ゆく道

移動性高気圧に覆われ西日本と四国は晴れるがゆっくり大陸の前線が近づき午後は次第に雲が広がり雨となる。 ◆春始まる 雨水の節も半ばを過ぎた週末和宏さんと山猫さんと共に花の便りが届いた寒峰を訪れた。 「大豊はいっつも曇りやねぇ」それは山間盆地にダ…

独り遊山「カンカケ谷」 隠れ家

カヤハゲの尾根を巻き天に聳える姿を見せた三嶺はやはり雪は見えない。 ◆谷へ下る 山道はカンカケ谷へ下る。ここは急な斜面を横切り降りるが下草を失ってから土壌が流れ始め元あった道は殆ど埋まっている。 ◆沢に下る 日当たりが悪い谷底には多少固まった雪…

独り遊山「カンカケ谷」 春の光

植林をすすむ山道は砂防堰に堆積した河原に下り上韮生川となる堂床谷に合流する。 ◆沢を渡る ここは西熊の森に幾つかある谷の流れが一つになる場所だがやはり今年は水量が少ない。 谷を幾つか渡り三嶺を源とするフスベヨリ谷に沿って登り返す。 ◆人工林 山道…

独り遊山「カンカケ谷」 春の川

本州南岸に低気圧が発生し東進。東日本の太平洋側では雨の降るが北日本と西日本はだいたい晴れる。 ◆季節がわり 私は遊山黒子衆SARUと言う山を愛する仲間のまとめ役だがたまに独りで山に向かうことも有意義な事だと思っている。 雪解けが早い四国山地の変化…

雨水の梶ヶ森遊山 名残雪

かつて山岳信仰信者や登山者などの宿として賑わった定福寺奥の院である「遍照院」もいま静かに山に還ろうとしている。 ◆遍照院 いつもの休憩ポイントでザックを下ろしポットの白湯を飲むここはいつ来てもホッとする場所。 和宏さんは置き土産。 ◆道しるべ 頂…