猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 森のしじま

穏やかな雪でした。奥深くしんみりと降り積もる比較的軽い雪は 木々の枝を弛まさず積もりさらさらと落ちたり木々の樹皮に添って積もっていました。 気温が低く降り始めたばかりの時しか出会えない風景です。 「鹿の足跡あったよー」しかも新しい。 まったく…

寒波来る日の遊山 承

このとき四国付近にはほぼ真北から吹き込む寒気が四国山地を南北に削り落とした吉野川に沿って流れ込んでいた。 ◆共に歩くこと 国見山の登山道は南斜面を登る。これが雪山経験の少ないアリンコのためこの山を選んだ理由の一つだった。 ◆杉林のこと カメラを…

寒波来る日の遊山 起

関東沖で低気圧が発達。大陸にある高気圧との間に日本列島が入り等圧線が混みあう。この影響で強い寒気が流れ込む。 ◆寒波訪れる 行き違いで迷惑をかけたり色々あった今期一番の寒波が来る日。行き先もあれやこれや考えた末降雪量が期待出来る国見山を訪れた…

大寒入りの国見山遊山 幸

「頂上はえいろう?」 この天気じゃあ何も見えませんからね (^_^) ◆隠れ家に入る 少し早いけどお昼にした。登るのはこの程度でいい後はゆっくり休日を楽しもう。 ◆口福のとき 和宏さん山食堂はウツボのたたきにローストビーフとおでん。 山猫亭は・・・tochi…

大寒入りの国見山遊山 雪

雪ではしゃぐのは子供だけではないよね。大人の振りをした子供たち(笑) ◆残る雪 標高1500mに近い稜線はまだそこそこ雪が残っていた。四国山地の北にある国見山は標高の割りには雪が降る山。 ◆稜線のブナ林 今まで西日本は雪が少なく四国の高山は冬でも雨が…

大寒入りの国見山遊山 霧

落葉しない人工林は霧や雲が止まりやすく周りは薄暗くなった。 ◆人工林 人が造った風景ではあるが等間隔に植えられた杉林は私はそれなりに美しく感じる。 ◆雲の中を歩く 標高を上げ雲の中に進むといっそう風景は暗くなる。 やはり今日は暖かい一本立てて1枚…

tochikoな通う道 寒の月

十五夜の翌朝北西に見える月は昨夜に劣らない美しさでした。 十五夜は山から出た輝く月に見とれることも出来ず帰宅でも、街で見るより美しいと感じました。 最近は、雨も雪も降らず水量の少なくなった河原で昼食を食べていると目の前の栴檀の木にノスリが止…

大寒入りの国見山遊山 雨

四国は冬型気圧配置が一旦緩み気圧の谷で天気はすっきりしない次の寒気が押してくるため変化の風景が期待出来るかもしれない。 ◆変化を求める 雲と寒気の風景を求め和宏さん山猫さんと共に四国山地北側にある独立峰祖谷の国見山を訪れた。 ◆小雨降る 気温は7…

白髪山の雪女遊山 明ける

テントの中が明かりはじめた。昨夜は風もなく静かでよく眠れた。こんな好機は滅多にないだろう。 ◆明けのとき 女神の山が目覚める。雪は少ないが三嶺は美しく今年雪は出遅れているがこのまま終わると思いたくはない。 ◆朝照のとき 昨日は三嶺頂上まで行こう…

白髪山の雪女遊山 冬の星

小屋で昼食待機している間に外の雪は霧雨に変わっていたが気圧計の針は上がっていた。 ◆見定める 待つこと3時間で雨は止み気温も下がり風向きも変わった。 「今日は稜線に張ろう」 ◆天幕を張る これが避難小屋の使い方で私たちは避難小屋で泊まらない。 それ…

白髪山の雪女遊山 雲の中

森を抜け笹原に出る。ここは高度による森林限界ではなく風が強く樹木が育ちづらいと理解している。 ◆笹原に出る 四国の1500mを越える山は頂上付近が笹に覆われている事が多く急峻な地形が苦手な鹿が避けるため白髪山の頂上部は広い笹原が広がる。 ◆白髪山山…

白髪山の雪女遊山 流れる

標高1400m白髪山登山口から分け入る。この時テン場は未確定で稜線を見て決めるつもりでいた。 ◆現地へ行くこと 山に架かる雲の流れで前線が南岸を動いていることを知る。登山は地形と気圧配置を頭にたたき込み現地で雲と風を見ることが大切だと思う。 ◆木段…

tochikoな山歩き 天辺の灯り

しんしんと降り積もる雪は故郷の窓から見る雪のようでとても穏やかでした。 それぞれに山で一泊するための「衣」「食」「住」を背負い歩く。 ひとつひとつが一晩山頂で過ごすために必要なもの 十分な防寒着に食料楽しみの嗜好品も余裕を生むひとつ 重荷はし…

白髪山の雪女遊山 寒の雨

高知市は降水確率70%平野部は雨が降ったり止んだりで高山は霙や湿った雪となるだろうが前線の移動に伴い徐々に回復する。 ◆冷たい雨 SARU雪女Tommyさん山猫さんと今冬初のテント泊に古巣奥物部の森を訪れた。旧物部村は予報どおり雨だった。 ◆雪に変わる 西…

冬至の東熊山遊山 温まる

森を抜けかつての笹原に出る。鹿が生きるため食を求め山に上がりいったん禿げ山になってしまったが今は一面芒が覆い大地を守っている。 ◆自然の流れ 自然保護を唱える団体が公費を投じ張り巡らした網の中も外と同様に芒が大地を守っている。 今までの騒ぎは…

冬至の東熊山遊山 霧の中

南面を横断する夏道はいったん尾根に上がりここから北側の山腹を巻く。 ◆尾根に上がる この尾根は北側に切れ落ち日当たりが悪く気温も低いため雪が多く残っている。 ◆雲に入る 山道は高度を上げ標高1,500mを越える頃山雲の中に入った。 この北側に切れ込む地…

冬至の東熊山遊山 眠る森

1時間ほど林道を歩き分岐から谷へ下る山道に入り長笹谷に架かる橋を渡る。 ◆谷を渡る 風が通る渓谷は日照時間が短く雪が残り風景は水墨画の様に見える。 ◆分け入る 山道は谷を渡り奥物部の森に登り返す。 急登を終えると沢が長い時間をかけて土砂を運び造っ…

冬至の東熊山遊山 水凍る

前線や低気圧が東に進み北日本を中心とした冬型気圧配置となり南の低気圧や前線に近い西日本は太平洋側でも雨が降る可能性がある。 ◆居場所に帰る 気象に注意を要する休日はSARUメンバー山猫さんと共に古巣奥物部の森を訪れることとした。 ◆林道のこと 西熊…

tochikoな山歩き 寒の入り

私の2019年山初めは小寒の前日 寒さはこれからが本番で一年で一番寒さの厳しい時期に向かいますが比較的暖かい朝の出発でした。 静かなヌル谷で一本地面の現れた場所に地中の陽気を感じます。 雪の落ち着いた林道付近とは違い登るにつれ雲の中に入り 強風と…

和宏さんの年賀遊山 お年始

山雲の切れ間から眼下に南つるぎの風景が見えた。 下界は晴れているのにね (笑) ◆森を抜ける 標高1,900mに近づき森を抜ける。ここからはなだらかな笹原が広がるが今日は山雲の中にあり視界は効かない。 ◆剣山頂上ヒュッテ 白い山の鳥居を潜る。私にはこれ…

和宏さんの年賀遊山 年新た

寒気は北に後退したが相変わらず日本は西高東低冬型の気圧配置は続いていた。 ◆年賀の遊山 正月2日は歯医者さんと和宏さんの年賀遊山に同行し剣山頂上ヒュッテを訪れた。 ◆森のこと 先回の白い風景と変わり剣山周辺の森は雪と霧氷を落とし風が強かった事を知…

年忘れの剣山遊山 かえり道

翌朝 気温-11.5℃北の風風速15mってとこか。山頂はまだ雲の中にあるが昨日より明るい様に感じる。 ◆飛び込むこと アリンコ行ってみるか?自然は変化の時が美しく晴天じゃつまらない時もある。 ◆変化のとき 頂上の山雲が流れ時々陽が射しはじめた。 山頂の全…

年忘れの剣山遊山 山上の時

雲に覆われた山頂は強い風と共に雪が吹き付け風景全てが霧氷を纏っていた。 ◆剣山頂上ヒュッテ 白くなった鳥居を潜り居場所の一つに帰って来た。小屋の年末年始小屋開けは30日から4日の昼までとなる。 「ただいま」 ◆山神様 私が多くを学んでいる山神様こと…

年忘れの剣山遊山 分け入る

小屋の若いスタッフが先行私たちはアリンコをフォローし後ろについて登りはじめた。 ◆冬の森へ 「まったく風景が違います」この秋始めて剣山を訪れたアリンコ。四季がある国に生まれて良かったね。 ◆新しい雪 暖冬と言われる今冬初となる本格的な積雪は登山…

tochikoな新年 明けましておめでとうございます。

一年の計は元旦にあり 年神様をお迎えする門松も今年は故郷で作っていただいたものを用意しました。 故郷を職場として働くようになったことで特に人と人との出会いの大切さを深く感じた1年今年も心に留めていきたいと思っています。 山歩きは年末年始小屋開…

年忘れの剣山遊山 寒波来る

北極の寒気が流れ出しその第一波が日本に訪れる。四国は北から吹き込みそうで雪はそれほど多くないと思われる。 ◆寒波来る 山神様との忘年会へ休みが合ったアリンコと共に剣山頂上ヒュッテを訪れた。 ◆祖谷峡 東西に尾根を張る四国山地を南北に削り流れる吉…

新年 あけましておめでとうございます

謹賀新年 2019 昨年も山やよさこいを通じ多くのご縁を頂きました。そんな私達の人生は余生に入りましたが「余生」の余は「余裕」の余にしたい。そう考えまた一年歩きたいと思っています。 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。 正月の子供に成つて見たきかな…